葬儀費用の全国平均は118万円。葬儀社の決定は没後2時間で

[2016/3/21 00:00]

葬祭費用に関する1,851人のアンケート

供養・仏事を中心とした情報提供サービス会社の鎌倉新書が、ここ2年半以内に葬儀を行なった日本全国の40歳以上の男女1,851人のアンケートを公開しています。

2年ぶり、2回めの調査で、前回調査に比べて、葬祭費用の低下傾向がうかがえます。

全国の葬祭費用の平均は118万円

葬祭費用の全国平均は「118万9,681円」でした。

葬祭費用の118万円には、火葬場使用料や式場使用料は含んでいますが、飲食費、返礼品費用、お布施は含んでいません。

飲食費の全国平均は「30万5,402円」、返礼品費用の全国平均は「34万4,652円」でした。

したがって、葬祭費用と合わせた「お葬式全体にかかった金額」は183万9,735円という計算になります。

いずれの金額も2013年に行なわれた前回の調査よりも下がっています。

前回と今回の費用の比較。飲食費や返礼品費用も下がっている

葬祭費は地域差や個人差が大きい

葬祭費用には、地域による差があり、一番高い関東地方は125万6,711円で、一番低い中国・四国地方の107万1,875円とは、約18万円の差があります。

また、個人差も大きく、「40万円未満」の人が13.3%いる反面、「240万円以上」の人が6.8%います。

一番多い回答は「80万円~120万円」だが、個人差も大きい

亡くなられてから2時間で葬儀社を決めている人が多い

葬儀を執り行ってくれる葬儀社の選定にかけた時間は、「没後~2時間未満」が一番多く、「生前に個人と決めていた」と「4時間~半日未満」が続きました。

現在、亡くなられる場所として一番多い病院では、霊安室に安置しておける時間に制限があることが多く、亡くなられた直後の余裕のない状態で葬儀社を選ばなければならない状況がうかがえます。

没後すぐに葬儀社を決めている人が多い。病院には長く居られないので事前に決めておきたい

新しいお墓を購入する人は9割は一周忌までに

代々のお墓がないなどの理由で、新規にお墓を購入した人は1,851人の回答者のうち256人でした。全体の13.8%にあたります。

お墓を購入した時期は、「葬儀1週間~四十九日」が一番多く、「四十九日~3カ月以内」と「3カ月~一周忌未満」が続きました。

一周忌までにお墓を購入した人は89.8%に達しています。

「新たにお墓を購入するのであれば、一周忌までに」と考えている人が多いようです。

新たにお墓を購入する際は、ほとんどの人が一周忌までに購入している
[シニアガイド編集部]