シニアが住みやすい、階段のない一戸建て住宅の提案
[2016/3/23 00:00]
リアイア後の住まいを考えるコンテスト
不動産業のレオパレス21が、子育てを終えたシニア世代の住まいの設計を募集するコンテストを行ない、入選作が公開されています。
コンテストのテーマは、次のようなものでした。
『子育てを終えたご夫婦やシニアカップルなど、広い家を持て余していたり、大きな家が必要ではない方が住む、階段の上り下りの無い、人に優しい平屋のデザイン・設計を考えてください。』
設計にあたってのルールは、次の3項目でした。
- 建物は25~30坪程度の大きさとしてください。
- 道路付け・方位・立地条件などは自由に設定してください。
- セカンドハウスや別荘などの用途でも可といたします
最優秀賞の設計
最優秀賞1作品は、平木春美さんの「二人の『これから』の為の1LDK+s」でした。
延べ床面積が94.82平方m(28.7坪)のコンパクトな住居で、14畳のリビングを中心に、8.5畳の主寝室、6畳の予備室を配置しています。
バリアフリー化にも配慮しており、階段のない平屋設計、イスも用意された広い玄関、車いすに対応した玄関へのスロープ、部屋の入り口を引き戸にする、などの要素が取り入れられています。
間取りは1LDKですが、来客などに備えて「予備室(spare room)」が用意されており、1LDK+sとなっています。
コンパクトな間取りの家で夫婦二人が互いの気配を感じながら生活し、スペースが必要な場合は予備室を利用するというコンセプトです。
なお、この作品および、他の入選作については、レオパレス21のホームページ上で公開されています。
一戸建て住宅には、共同住宅にない魅力がある
高齢者向けの住まいについては、サ高住などの共同住宅の提案が多いのですが、プライバシーや独立性の点で、一戸建て住宅ならではのメリットもあります。
今回のコンテストをきっかけにして、高齢者が住むことを前提とした一戸建て住宅の提案が増えてくることを期待しましょう。