スマホよりPCからのインターネットアクセスが多いのは45歳以上だけ
[2016/4/9 04:03]
スマホからのインターネットアクセスが増加中
インターネット利用動向の調査会社ニールセンは、スマートフォン(スマホ)によるインターネット利用の状況について、リリースを公開しました。
リリースによれば、2015年7~9月に、スマホからインターネットを利用した人は、5,000万人を超え2年前の同時期の1.5倍に伸びています。
しかし、2013年には10%前後だった増加率は、4%に鈍化しています。
インターネットの主流はスマホに移行
Webサイトのアクセス数からも、スマホの優位が分かります。
2015年9月のWebサイト数で見ると、利用者数が500万人を超えるサイトは、PC向けでは42サイトでしたが、スマホ向けでは104サイトと、2.5倍もあります。
また、PCでは利用者数100万人を超えるサイトが、昨年同月比で26サイト減少したのに対し、スマホでは93サイト増加しました。
これらの結果から、インターネットの主流は、PCからスマホへと移ったと言えるでしょう。
PCからのアクセスが多いのは45歳以上だけ
しかし、2015年9月のインターネット利用人口を年代別に見ると、44歳以下ではスマホからのインターネット利用者人数がPCよりも多いのに対し、45歳以上ではPCからのインターネット利用者のほうが多くなっています。
同社のシニアナリスト今田智仁氏は「2015年はほぼ全てのインターネットサービスカテゴリーにおいて、スマホからの利用が当たり前になった年でした。すでに若年層のスマホ利用率は高く、その他の年代でも利用者の増加スピードは鈍化してきました。今後スマホのサービスで利用者を伸ばすには、45歳以上の中高年など新しくスマホを利用し始める層をどう取り込んでいくのかという点も考える必要がでてくるでしょう」と分析しています。