70代男性は、日曜日には6時間以上テレビを見ている
[2016/4/13 00:00]
時間の使い方を調べる大規模な調査
NHK放送文化研究所が「2015年 国民生活時間調査」の報告書を公開しています。
インターネット上で公開されているのは、データの一部抜粋ですが、シニアのテレビ視聴時間について面白いデータが掲載されていたので紹介します。
この調査は、7,882人から、1日の時間をどのように使ったのかを報告してもらい、まとめたものです。
60代になるとテレビの視聴時間が増える
上のグラフは、40代以上のテレビの視聴時間です。
テレビの視聴時間は、国民全体では3時間です。
しかし、年齢による視聴時間の差は大きく、年齢が高くなるほど視聴時間が長くなります。
60代になると、男女を問わず、1日に4時間以上テレビを見ています。
70代になると、さらに視聴時間は長くなり、1日に5時間以上テレビを見ています。
また、女性は、曜日による視聴時間はあまり変わりません。しかし、男性は平日より土曜、土曜より日曜の視聴時間が長くなります。70代以上の男性は日曜日には平均6時間以上もテレビを見ています。
高齢者もテレビの視聴時間が減っている
上のグラフは、1995年からの20年間で、テレビの視聴時間の変化を見たものです。
一番下の緑の線が、国民全体の視聴時間で、今回の調査では減少傾向にあります。
真ん中の青い線が男性の視聴時間で、色の濃い方が70代以上です。いずれも前回の調査に比べて視聴時間は減っています。
上の赤い線は女性の視聴時間で、色の濃い方が70代以上です。60代女性は減少傾向、70代以上の女性は横ばいです。
つまり、国民全体、およびシニア層の多くでも、テレビの視聴時間は減少傾向にあります。
若年層のテレビ離れは以前から指摘されてきましたが、シニア層においてもテレビの視聴時間が減少し始めたようです。