70代がニュースを入手する手段は「紙の新聞」が「テレビ」と並んで1位
新聞を取っている家庭は65.6%
Webマーケティングリサーチ会社のインターワイヤードが、紙を媒体とする新聞についてのアンケート結果を公開しています。
回答数は4,152人ですが、年代による違いが大きく現れており、興味深い結果となっています。
自宅で、新聞を取っている家庭は65.6%で、ほぼ3軒に2軒の割合です。
ただし、年代による差は大きく、30代以下では半数以下になっています。
そのうち、「朝夕刊のセット」は29.5%です。「朝刊のみ」は34.2%で、こちらの方が多くなっています。
購読紙は、読売と朝日が2強
購読紙は、「読売」が28.5%と「朝日」が25.2%で、2強状態です。
3位は「日経」で11.6%ですが、「その他のブロック紙、地方紙」をまとめると16.8%あります。
3大全国紙の一角であり、「朝毎読(チョウマイヨミ)」という略称まであった「毎日」は6.8%に留まっています。
「70代以上」では、「新聞」はニュースの入手手段の1位
ニュースや記事の入手手段という質問に対し、回答者全員の結果では、「テレビ」「ネットニュース」が僅差で1位と2位になり、「新聞」は3位です。
ニュースの入手手段の1位を年代別にみると、40代までは「ネットニュース」、50代以上は「テレビ」です。
「新聞」は高齢者になるほど支持が上がります。
そして、「70代以上」では、ニュースの入手手段として「新聞」は「テレビ」と同率1位となっています。
一方で、20代では「ブログやSNS」が3位に入り、「新聞」は4位となっています。
紙の新聞は、年代による受け取り方の差がとても大きいメディアと言えるでしょう。
これからも読んでいきたいは43%
「今後も、紙の新聞を中心に読んでいきたい」という回答は、回答者全体では43%でした。
しかし、年代による差は大きく、20代では17%と少なく、50代でも44%に留まっています。
しかし、60代では53%と過半数を超え、70代では67%となっています。
新聞を読む習慣を支えている「宅配」の維持がカギ
今回のアンケート結果を見ると、シニア層による「新聞」への支持は固いのですが、50代以下では「紙の新聞を毎日読む」という習慣自体が無くなっているように見えます。
また、紙を媒体としている新聞は、自宅まで配達してくれる宅配制度が、毎日読む習慣を維持するために欠かせません。この制度をいつまで維持できるかが、新聞の将来に大きく影響するでしょう。
すでに、70代でも、「今後は電子版を中心に読む」という層が出始めており、自社による電子版の提供やニュースサイトの運営など、紙以外の媒体への展開が、ますます重要となるでしょう。