海外移住を検討した理由の1位は「移住先の静かな環境に惹かれて」
定年後の海外移住についてのアンケート
法務手続きに関する相談サイトを運営する日本法規情報が、「定年後の海外移住に関する意識調査」を公開しています。
回答者は1,054人で、男性499人、女性555人の内訳となっています。
定年後の海外移住に興味があるのは36%
「定年後の海外移住に興味はありますか」という問いには、「とても興味がある」「やや興味がある」は36%でした。
つまり、海外移住に興味のある人は、全体の3分の1ぐらいです。
「あまり興味がない」「全く興味がない」は64%あって、こちらが多数派です。
海外移住を“検討”している人は、全体の約12%
「興味がある」と回答した人に、「定年後、海外移住を検討していますか」と聞いています。
「既に移住している」が1%、「具体的なプランを立てている」が1%、「検討している」が34%でした。
一方で、「興味はあるがするつもりはない」が64%と多くなっています。
回答者全体のなかで、海外移住について「検討」までする人は、10人に1人ぐらいになる計算です。
日本を出るのではなく、好きな土地に行く
「既に移住している」「具体的なプランを立てている」「検討している」と回答した人に、さらに「定年後の海外移住を検討・実行した理由」を聞いています。
上位3つは、「移住先の静かな環境に惹かれて」が33%、「趣味に適した環境だから」が18%、「移住先の刺激のある環境に惹かれて」が15%、となっています。
つまり、日本を出ることが目的ではなく、自分が好きな土地で暮らすほうが目的となっているほうが、具体的な検討や行動に結びつくようです。
「資金」「外国語」「治安」、そして「人脈」が海外移住をはばむ
今度は、「海外移住に興味はあるがするつもりはない」と回答した人に、その理由を聞いています。
「資金が足りない」が30%、「語学力に不安がある」が24%、「治安が心配」が22%、「現地に知り合いがおらず、不安がある」が18%で、ここまでが10%を超えています。
「資金」「外国語」「治安」、そして「人脈」が、海外移住の具体化をはばむ障壁と言って良いでしょう。