3千人の60代男女に聞いた、「50代のうちにやっておけば良かったと思うこと」
[2016/5/2 00:00]
セカンドライフについてのアンケート
生保系の研究機関である明治安田生活福祉研究所が、「セカンドライフの生活設計」という大規模な調査を行なっています。
その結果の中から「50代のうちにやっておけば良かったと思うこと」の回答を見てみましょう。
調査全体は回答者が1万人規模で、この質問には60代の男性1798人と女性1,910人の合計3,708人が回答しています。
男女とも1位は同じ
60代男女に聞いたのは「50歳前後を振り返った時、もっと大切にしたり力を入れて取り組んでおけばよかったと思うこと」という質問です。
複数回答が可能なので、回答の合計は100%にはなりません。
全体の1位は「老後のための資金準備」でした。
2位は「自分や家族の健康」、3位は「収入の増加」です。
男性と女性では家族に対する意識に差がある
ほとんどの回答で、男女の回答に差がありません。
ただし、「円満な家庭」と「趣味やレジャー」は、男性の方が多くなっています。
もっと家庭を省(かえり)みれば良かったと思っている人がいる一方で、もっと趣味やレジャーに力を入れたかったと思っている男性も多いようです。
逆に「子供の進学・就職・結婚」と「家族や親の介護」については、女性のほうが多くなっています。
女性は、家族に対してもう少し力を尽くしていればという意識が強いようです。
貯金が少ないほど、資金準備への反省が強い
50代にやっておけば良かったことの1位になった「老後のための資金準備」については、回答者の分析が行なわれています。
60代となった現在の世帯貯蓄額別に見ると、現在の貯蓄が少ないほど「老後のための資金準備」をしておけば良かったという意見が多くなっています。
「老後のための資金準備」をしておけば良かったという意見が、実体験に基づいた率直な反省であることがわかります。
あなたが、まだ50代以下であれば、諸先輩の貴重な意見を生かして「老後のための資金準備」 を心がけましょう。