調剤薬局を使うときに「お薬手帳」を持っていく人は73%
調剤薬局とお薬手帳についてのアンケート
インターネット調査会社のマイボイスコムでは、調剤薬局とお薬手帳についてのアンケート結果を公開しています。
回答者は10,999名と多く、男女比もほぼ半々となっています。
回答者の年齢調整はしていないので、「50代以上」が49%を占めています。
やはり、お薬関係のテーマはシニア層の方が興味が高いようです。
調剤薬局を3年間利用していない人は22%だけ
まず、医師の処方箋(しょほうせん)に従って薬を出してもらう「調剤薬局」の過去3年間の利用頻度を聞いています。
回答では、「月に1回程度」と「年に2~3回」が26%台で、ほぼ並んでいます。
月に1回以上の頻度で利用している人は合計すると全体の60%を超えます。
3位は「過去3年間利用していない」で22.5%でした。
病院に近い調剤専門薬局が多い
「最もよく利用する調剤薬局のタイプ」は、「調剤専門薬局:診察を受けた病院に隣接している」が61.3%と半数以上を占めています。
2位は、「ドラッグストア併設の調剤薬局:診察を受けた病院に隣接している」で16.3%でした。
やはり「病院に隣接している」「アクセスが良い」というのが決め手となるようです。
「お薬手帳」の利用者は71%
直近3年以内の調剤薬局利用者のうち、「紙のお薬手帳」の利用者は71.3%、「電子お薬手帳」の利用者は1.9%でした。
「電子お薬手帳」はスマートフォンと専用のアプリを使って、お薬手帳の機能を実現したものです。
紙のお薬手帳に比べて、履歴を多く記録できたり、常に持ち歩いているという利点があります。
しかし、電子お薬手帳について「利用したい」という人は9.1%、「まあ利用したい」でも16.1%で、2つを合わせても全体の1/4ほどに留まっています。
使用頻度が、月に1回程度なので、あまり必要性が高くないとこや、回答者にスマホになじみの薄いシニア層が多いことも影響しているのでしょう。
お薬手帳を持って行くと、40円安くなる
アンケートに出てくる「お薬手帳」について簡単に説明しておきましょう。
「お薬手帳」は、調剤薬局が出してくれる手帳です。
医者から貰った処方箋で、薬剤師に調剤してもらうときに「お薬手帳」を提出すると、調剤日や薬の名前、服薬の注意点などが記録されます。
「お薬手帳」があると、複数の医者からの処方箋でいろいろな薬を飲んでいるときに、同じ薬を重複して飲んでしまうことや、一緒に飲むと問題のある薬をチェックできます。
また、紹介状なしで新しい医者にかかった時に、これまでどんな薬を飲んでいるかをチェックすることで、くわしい治療の経過がわかります。大きな震災被害のときに、緊急に処方箋無しで薬を出すときにも利用されます。
2016年4月から制度が変わり、同じ薬局で何度も調剤してもらうときに「お薬手帳」を持参すると、薬剤師に支払われる管理指導料が安くなります。一般的な3割負担の場合も、自己負担分が「40円」安くなりますから、病院や調剤薬局に行くときは、できるだけ「お薬手帳」を持参するようにしましょう。