60代の食事は、おかずの品数が多い
食の意識と行動
博報堂 新しい大人文化研究所では、40代から60代の「食の意識と行動」の調査結果を公開しています。
40代から60代の合計2,700人を対象にしたインターネット調査の結果です。
ここでは、「毎食のおかずの品数」を見てみましょう。
朝食のおかずは「2~3品」が多い
朝食のおかずは、グラフでは赤で示されている「2~3品」が一番多くなっています。
次は、ピンクで示されている「1品」で、この2つで80%を超えます。
年代別に見ると、60代では他の年代より品数が多い傾向にあります。
他の年代では40%台になっている「1品」の比率が、27%しかなく、その分、「2~3品」や「4~5品」が多くなっています。
なお、「4~5品」はグラフでは青で示されています。
昼食のおかずが「1品」の人は少ない
昼食のおかずの品数は、朝食と同じように「2~3品」が1位で、「1品」が2位です。
しかし、「1品」の比率は下がっており、その分、「4~5品」が多くなっています。
60代を見ると、「4~5品」の比率が他の年代よりも低く、むやみにおかずの品数を増やしているわけではないことがわかります。
夕食のおかずは「4~5品」の人が多くなる
夕食のおかずの品数は、朝食や昼食とは、だいぶ異なっています。
1位は「2~3品」なのですが、2位に「4~5品」が入り、3位は「6品以上」でした。
夕食のおかずが「1品」という人は3.0%に留まっており、夕食には力を入れておかずの品数を増やしていることがわかります。
さらに、60代を見ると、「4~5品」が52.0%で1位になっています。
おかずの品数で、「2~3品」ではなく、「4~5品」が1位になっているのは、60代の夕食だけでした。
おかずの品数を増やす60代の工夫
アンケートのまとめでは、60代のおかずの品数について、次のようにコメントされています。
おかずの品数をみると、60代になると食が太くなっているような印象を持ちますが、定年後に子どもが独立した家庭では、夕食で小皿や小鉢が数多く並ぶ食卓となり、言わばビストロ化・居酒屋化が進んでいます。夫婦ふたりの食卓になって、一皿一皿は少量ですが、たくさんの種類の料理や食材を楽しむ“アラカルトグルメ” となっているようです。(新しい大人文化研究所)
60代の食事では、ちょっとした煮物や漬物、海苔(のり)や納豆(なっとう)などの小物を用意し、おかずの品数を増やすことに留意していることがよくわかります。