震災を受けたお墓のチェックポイント
[2016/5/10 00:00]
お墓も震災の被害を受ける
「平成28年熊本地震」において、被災された方々には、心からお見舞いを申しあげます。
震災の被害は、家屋だけではなく、お墓の墓石などにも及びます。
メモリアルアートの大野屋が公開している、お墓の地震対策のページをベースに、お墓のどこを確認すれば良いのか紹介します。
お墓のチェックポイント
- 墓石(墓碑・石碑)
墓石はズレ、傾き、ぐらつきがないかを確認します。墓石は重いので、ずれているだけの場合でも、自分で動かすと危険です。必ず菩提寺や石材店に相談しましょう。 - 塔婆立て
墓石の後ろにある卒塔婆(そとうば)を立てるための支えを「塔婆立て」と言います。ぐらつきがないかを確認します。古い塔婆がたくさん立ったままになっていると、傷みの原因になります。この機会に、新しい塔婆をあげて、古いものは処分しましょう。 - 墓誌/灯籠(とうろう)
墓誌は戒名・俗名・死亡年月日・行年などを刻んだ石板、灯籠は石灯籠のような形をした装飾品です。いずれも、複数の部品でできているので、ぐらつきやズレがないか確認します。なお、古い墓誌は彫刻を追加する際に取り外しできることを前提に作っているものも多く、地震の際にずれることがあります。今は、取り付けたままで彫刻を追加することができるので、取り外しできる部分を、接着剤で接着してしまうこともできます。
周辺の目地切れもチェック
石と石の間を接着している目地が切れていないか、外柵(周囲の柵)や墓誌などもチェックします。
目地切れを放置しておくと、水や汚れが入り込み、接着部に悪い影響を与えたり、場合によっては地震の揺れに耐えられなくなる可能性があります。見つけたら石材店に相談しましょう。