日本人の平均寿命を、他の国と比べてみる
日本人の平均寿命を知る
平均寿命というのは、現在0歳の人が、統計的にあと何年ぐらい余命があるかという期待値を指します。
つまり、いまゼロ歳の子供が、この先、何歳まで生きられるかという予想値です。
日本国内の平均寿命については、厚生労働省が発表する「生命表」が基本となってます。
生命表には、2つの種類があります。
「完全生命表」は国税調査を基にして、5年毎に公開されます。
「簡易生命表」は10月1日時点の推計人口を基にして、毎年公開されます。
2016年5月時点での最新データは、2015年7月に公開された「平成26年簡易生命表」です。
これによる、日本人の平均寿命は、男性が80.50歳、女性が86.83歳となっています。
平均寿命の国際比較データ
では、この日本人の平均寿命は、国際的に見ると、どういう位置にあるのでしょう。
ここでは、国連の機関であるWHO(世界保健機関)の統計「World Health Statistics 2016」のデータを見てみましょう。
男女の区別をしない場合は、次のようになります。
- 日本 83.7歳
- スイス 83.4歳
- シンガポール 83.1歳
- オーストラリア 82.8歳
- スペイン 82.8歳
WHOの統計によれば、日本の平均寿命は1位で、これは20年以上続いています。
次に、性別に見てみましょう。
男性は80.5歳で6位、女性は86.8歳で1位でした。
男性の1位はスイス、以下、アイスランド、オーストラリア、スウェーデン、イスラエルが続き、日本はイタリアと並んでいます。
長い人生を楽しむための準備をしよう
日本人の平均寿命が男女ともに70歳を越えて40年以上が経ち、現在は男女とも80歳を越えています。
私達は、長生きに慣れてしまいました。最近では、老後の不安を声高に訴え、長生きすることをありがたいことと思わない風潮も見られます。
しかし、平均寿命が長いということは、その国の衛生状況や医療が優れていることを表しています。つまり、平均寿命の長さは、現在の日本の生活状況が恵まれたものであることを示しています。
せっかく恵まれた長い人生を、最後まで憂いなく楽しめるように、健康の維持や老後のための生活資金などの準備に取り組みましょう。