60代の半数以上は、毎日20分かけて新聞を読んでいる
新聞を読んでいる人の割合と読んでいる時間
新聞は、シニアが読むものというイメージがなんとなくありますが、いったい、どれぐらいの割合の人が、1日何分ぐらい読んでいるものなのでしょう。
NHK放送文化研究所が公開している「2015年 国民生活時間調査」に、年齢層別のデータがあったので、グラフにまとめてみました。
この調査は、7,882人から、1日の時間をどのように使ったのかを報告してもらい、まとめたものです。
なお、回答者全体でみると、平日に新聞を読む人の割合は「33%」、読む時間は「16分」となっています。
50%以上の人が新聞を読むのは60代以上だけ
まず、「平日に新聞を読む人の割合」をグラフにしました。
これは全体に対するパーセント(%)で示しています。
グラフを読むと、年代が上がるごとに、新聞を読む人が増える様子がわかります。
それでも新聞を読む人が50%を越えるのは、「60代」と「70歳以上」だけです。
なお、「20代」より下で新聞を読む人は、10%未満に留まっています。
年齢が高くなるほど、新聞を読む時間が長くなる
次に、「平日に新聞を読んでいる時間」をグラフにしました。
これは、読んでいる時間を「分」で表しています。
やはり、年代が上がるごとに、新聞を読む時間が長くなっています。
「50代」では10分台、「60代」で20分台、「70歳」以上だと30分以上と、年齢が高くなるほど、新聞を読む時間が長くなります。
逆に、「40代」より下では、新聞を読む時間は10分未満に留まっています。
シニア層に影響力がある新聞
2つのグラフを見てわかるのは、新聞に毎日接する年代はシニア層に限られていることです。
40代以下の世代は、新聞を読む習慣が無いか、有ってもごく限られています。
しかし、60代以上では、半数以上の人が新聞を読んでおり、1日20分以上かけて丁寧に読んでいます。
各新聞が、シニア層に留意して、読みやすいうように文字の大きさなどに気を使うのも当然と言えるでしょう。
「新聞」は、シニア層がニュースや広告などを通じて情報を得るためのメディアとして、依然として現役です。
シニア層に情報を届ける手段として、その存在を忘れてはならないでしょう。