シニアがスマホにした感想は「料金が高額」と「調べ物が楽」
シニア956人に聞いたスマホ利用
格安スマホの「楽天モバイル」が、65歳以上のシニア層を対象した、スマートフォン(スマホ)についてのアンケート結果を公開しています。
シニアが、スマホに期待していることや、スマホに移行したユーザーの本音など、なかなかおもしろい結果が出ています。
アンケートは、65 歳から79 歳の男女956人にインターネット上で行なっています。
図の出典は楽天モバイル、図の説明文にあるSは回答者の人数です。
ガラケー強し、スマホの2倍以上
所有している携帯電話の種類では、従来型の携帯電話である「ガラケー(フィーチャーフォン)」が64.4%と多く、「スマホ」は27.3%、「PHS」が1.0%でした。
ガラケーはスマホの2倍以上のシェアがあります。この年代は、まだガラケーを使い続けている人が多いということでしょう。
スマホに期待しているのはインターネットの機能
スマホを使用している150人に、「スマホにした理由」を聞いています。
1位が「インターネットで調べをしたかったから」、2位が「メール」、3位が「地図機能」でした。
つまり、検索、メール、地図などの機能を使うことが、スマホ購入の理由になっています。
シニアのスマホ利用といえば、「孫とLINEでつながるため」というイメージを持ちやすいのですが、それよりも、インターネットの利用の方が動機として大きいようです。
スマホにした感想の1位は「料金が高額」
スマホを使用している150人に「スマホを使ったみた感想」を聞くと、1位は「料金が高額」でした。
2位は「調べ物が楽になった」でした。スマホによる検索を辞書や辞典の代わりに使っているようすがわかります。
この2つは50%以上の人が挙げています。
ガラケーとスマホの料金の差は大きい
では、実際にガラケーとスマホでは、利用料金がどれぐらい違うのでしょう。
「ガラケー」を使っている130人のユーザーの月額料金は、1位「3,000円未満」、2位「3,000円~5,000円未満」でした。この2つで90%を占めます。
一方、「スマホ」を使っている150人のユーザーの月額料金は、1位「7,000円以上」、2位「5,000円~7,000円未満」でした。この2つで62%を占めます。
2つのグラフを見比べると、ガラケーとスマホの料金の差が大きいことがよくわかります。
これだけ料金に差があると、単純に機能面で興味があるからスマホに移行するということが難しいことがわかります。
シニアはスマホについて知りたがっている
すでにスマホを使っている人と、スマホを購入する意思がある人に対して、「スマートフォンについて、どんなサービスがあれば便利か」と聞いています。
多いのは「シニア向けのスマホ塾」と「いらない」で、いずれも40.3%でした。
「シニア向けのスマホ塾」が多いのは、習い事の1つとして「スマホを勉強する」という意思が強いことがわかります。
一方で、「いらない」が多いのは、使いこなせているサービスで満足しているとも取れますし、出張授業などのサービスによる追加料金の発生を恐れているようにも見えます。
シニアのスマホへの移行については、月額料金などのコスト面を切り離して考えることはできません。
たとえば、「現在のガラケーの料金のままでスマホに交換してくれたら交換しますか」とか「出張授業が1時間まで無料だったら使ってみたいですか」などと聞いてみると、面白い結果が出るかもしれません。