70代の女性が夕食に揚げ物を作る頻度は、20代女性の約3倍
食用油の使い方は年代によって異なる
日清オイリオグループは、20代女性と70代の女性の食用油の使い方の違いを調査しました。
これぐらい年齢差があると、食用油の選び方や使い方、よく作る揚げ物料理などの差が大きく面白いレポートになっています。
調査はインターネット経由で、20代は94人、70代は177人に聞いています。
70代女性の54%は、油を1カ月以内に使い切る
まず違うのが「油を使い切る期間」でした。
開封後1カ月以内に使いきっている人は、70代は54%ですが、20代は20%に留まりました。
一般的な食用油は、「開封後1カ月から2カ月以内」に使い切ることが推奨されていますので、20代は使い切れていない感じです。
なかには、使い切るのが開封から6カ月以上という人も20%います。さすがに、これは油の酸化が気になります。
20代女性が、油を使い切れない理由の1つが、購入する食用油の容器の大きさです。
20代女性は1,000g以上の大きな容器で購入する人が多く、2,000gの容器で購入する人もいます。
70代女性は500~999gの容器で購入する人が47%と多く、20代に比べると購入容量が小さめです。
あとで見るように、20代女性は食用油を選ぶ際に価格を重視するので、100g当たりの価格が安い、大きな容量の製品を購入しがちなのでしょう。
20代は「唐揚げ」、70代は「天ぷら」をよく作る
油を使う料理で差が大きいのは、「揚げ物」です。
夕食のおかずに揚げ物を作る頻度は、20代女性は月に1.3回ですが、70代女性は月に3.8回でした。
つまり、70代女性は20代女性の、約3倍の頻度で「揚げ物」を作っています。
よく作る揚げ物料理にも違いがあります。
20代では「唐揚げ」が、70代では「天ぷら」が1位となっています。
また、揚げ物に使う調理器具も20代は「フライパン」、70代は「天ぷら鍋」が多くなっています。これは、作る料理に合わせてということもあるでしょう。
使っている油は、オリーブオイルとごま油が多い
ここまでは、両世代の違いを見てきましたが、よく似ている部分もあります。
例えば、「使用中の食用油の種類」は、「オリーブオイル」「ごま油」が多くなっています。
以前は食用油の主流だった「サラダ油」や「キャノーラ油」は、やや影が薄くなっています。
ただし、同じ種類の食用油を使っていても、製品を選ぶ際に重視する点には違いがあります。
例えば、オリーブオイルを購入するときに重視する点として、20代は「価格の安さ」が優先していますが、70代は「鮮度」「容量」「ブランド」などを重視しています。
メーカー側も、年代に応じて、その製品の訴える特徴を変えるなどの戦略が、ますます重要になるでしょう。