賃貸住宅のオーナーを襲う、家賃滞納、ゴミ屋敷、火事、幽霊などのリスク
[2016/6/22 00:00]
賃貸住宅の大家さんへのアンケート
賃貸経営情報誌「オーナーズ・スタイル」が、「大家さんが巻き込まれた事件・事故」の調査結果を公開しています。
これは「オーナーズ・スタイル」首都圏版と関西版の読者1,000名を対象にアンケートを行なったもので、最終的な有効回答者数は748人でした。
家賃滞納、ゴミ屋敷、火事などが発生
「これまでに所有物件の敷地内で発生した、事件・事故などを教えてください」という質問に、一番多かったのは「入居者が家賃滞納で強制退去に」でした。
回答者の19.4%が、これを挙げており、比較的起こりやすいトラブルであることが推測できます。
以下、次のような回答が多くなっています。
「入居者が夜逃げ、失踪」「入居者の部屋の中がゴミ屋敷に」「火事、ボヤ騒ぎが発生」「入居者が空き巣に入られた」
さらに、「入居者が自殺未遂」「入居者に“幽霊が出る”と言われた」「殺人事件が発生」など、大きな被害を受けるトラブルを体験したオーナーもいました。
これらのトラブルが発生すると、その部屋が貸せなくなる、他の部屋の入居者も退去してしまう、家賃が下がる、などの悪い影響が及びます。
大家さんも楽な商売ではない
アンケートの結果について、「オーナーズ・スタイル」編集部では、次のようにコメントしています。
『今回のアンケート調査から、大家さんの多くが何かしらの事件・事故に遭遇していることがわかりました。また、大家業は「楽な商売」と思われがちですが、リスクも少なくないと言えそうです。
事件・事故に対する備えとしては、火災は火災保険、家賃滞納の備えとして保証会社を利用する方法があります。また、孤独死が増加傾向にあり、対策となる「孤独死保険」は、これから普及が加速すると予想され、大手損保会社も商品を販売し始めています。』