エアコンや扇風機による火災事故を避ける3つのポイント

[2016/6/28 00:00]
エアコンの発火事故再現実験

冷房器具による事故は火災に直結する

暑さが増してくる7月は、扇風機やエアコンなどの冷房器具を使いはじめる時期でもあります。

そして、久しぶりに使った冷房器具による事故が一番多い月でもあります。

冷房器具による事故の恐ろしいところは、その半数以上で火災をともなうことです。

冷房器具による事故は、2010年からの5年間で612件起きていますが、そのうち364件では火災が発生しており、6人が死亡しています。

ここでは、NITE(ナイト:独立行政法人 製品評価技術基盤機構)のニュースリリースを基に、エアコンと扇風機について、火災を起こさないための注意事項をまとめました。

月別に見た冷房器具による事故・火災の発生件数

エアコンは電源と掃除に注意

エアコンの火災で多いのは、「電源コードの改造」と、「内部清掃時の不注意」が原因となっています。

電源コードの改造は、コンセントに届かないために、電源コードを途中で切り「ねじり接続」をしたり、「断線した電源コードを自分で修理する」などの例が見られます。

エアコンは消費電力が大きいため、このように電源コードを改造や修理すると、加熱して発火しやすくなります。

また、テーブルタップや延長コードを使った場合でも、同じ危険があります。

エアコンの電源コードについては、必ず元の状態のままで使いましょう。

電源コードなどに不具合が生じた場合は、メーカーに修理を依頼してください。

ねじり接続の例。中の芯線を撚(よ)り合わせて、絶縁テープなどで包む、簡単な修理方法。エアコンでやってはいけない

「内部清掃時の不注意」は、エアコンの内部清掃に使うスプレーなどの洗浄液を、電気が通る部品やファンモーターなどに掛けてしまうことことです。

洗浄液が部品にかかると、それが原因となって火災が発生しやすくなります。

内部清掃をする際には、取扱説明書を良く読み、電気部品等にスプレーが掛からないよう気をつけましょう。

エアコンの内部を清掃する時は、電気部品などにスプレーがかからないように注意する

扇風機は使用年数に注意

古い扇風機は、外観には問題がなくても、内部の部品が劣化していることが多い

扇風機で、確認するポイントは「使用年数」です。

扇風機は、構造が単純で壊れにくい電気製品のため、恐ろしいほどの長期間使われている例が珍しくありません。

例えば、2013年に石川県で起きた火災は、40年前の扇風機を使っており、異常発熱して火が出ています。

2010年からの5年間で起きた、扇風機による火災事故は95件ありましたが、そのうちの23件は「36年~40年」、11件は「41年~45年」使用されていたものです。

古い扇風機は、コンデンサを始めとする内部部品が老朽化していたり、内部にホコリが積もるなどして、発火しやすくなっています。

古い扇風機を使っていて、ファンの回転が不規則だったり、焦げ臭いニオイがするなどの症状が1つでもあれば、使用を中止して廃棄してください。

事故を起こした扇風機の使用年数。30年以上使用していると事故の可能性が高くなる

シーズンの使い始めの日は、目を離さない

暑くなって、エアコンや扇風機を使いはじめるときは、最初に外観や動作状況を確認しましょう。

そして、使い始めの日は、その場から離れないようしましょう。

ここで挙げた理由以外にも、エアコンの室外機に小動物や昆虫が入り込んだなどの理由で、発火事故がおこっています。

異音や振動、ニオイなどの異常が起きたらすぐに利用を中止してください。異常が発生していても、そのまま使い続けて事故に至った例が、多数報告されています。

[シニアガイド編集部]