ペットを葬るために用意されている3つの選択肢
ペット霊園以外にもある選択肢
あらかじめ短い寿命と分かってはいても、ペットに先立たれた時の悲しみは深く、終わりが見えません。
ペットを弔う方法としては、火葬に付した上で、ペット専用の霊園に葬ることが多かったのですが、最近はいくつかの新しい選択肢が出てきています。
ここでは、その中から3つの方法を紹介しましょう。
手元供養する
インブルームスの手元供養製品「いのりオーケストラ」シリーズには、ペット専用の「アニマルペットモデル」が用意されています。
例えば、遺骨の一部やツメなどを入れられるペンダントや、木製の骨壷などが用意されています。価格は20,000円(税抜)から。
「アニマルペットモデル」の特徴として、犬や猫・うさぎなど動物にちなんだシルエットや、ネームを入れることができます。
また、特にペット用と限定していなくても、手元供養のための製品には小柄で美しいデザインの製品が多いため、ペットのために購入している例も見かけます。
樹木葬にする
終活座が販売する「Bios Urn for Pet」(バイアス アーン フォー ペット)は、ペットを樹木葬にするためのキットです。
発売は2016年7月10日で、価格は15,800円(税込)です。
Bios Urn for Petは、「亡き命は自然に還り、そして樹木として生を授かる」というコンセプトで設計されました。
下側の大きなカップにペットの遺灰を入れ、上側のカップに樹木の種と付属の肥料を入れます。そしてこれを土中に埋めて、樹木を育てます。
樹木の種は「シマトネリコ」が付属しています。
ベランダに葬る
カイチが販売している「SOULPET(ソウルペット)」は、「住空間に自然に溶け込むインテリアのようなお墓」がコンセプトです。
価格は15,120円(税込)からです。
一見、樹脂製のプランターのように見えますが、素材は磁器です。
プランターとしてベランダで観葉植物を植えるだけではなく、室内に置いてフラワーアレンジメントを飾るという使い方もできます。
本体は二重構造になっており、下の段が遺骨入れに、上の段がプランターになっています。上の段に穴は開いていないので、遺骨を肥料にすることは考えられていません。
自分が納得できる方法が一番
あなたが、ペットのために弔いを準備していると、周りの人からいろいろ言われるかもしれません。
しかし、一番大事なことは、自分の生活に喜びをもたらしてくれたペットに対して感謝し、礼を尽くしてあげたと、あなたが納得できることです。
他人からはどう見えようと、悔いの残らないように、自分が納得できる方法を選びましょう。
それができて初めて、愛するものを失った悲しみの終わりが見えてくるのです。