食事制限をしているシニア女性は5人に1人
シニア女性を対象にした食生活の調査
食品メーカーのキューピーが、シニア女性の食生活に調査結果を公開しています。
調査は2015年11月から12月に、一都三県の既婚女性485人を対象にして行なわれました。対象年齢は50~79才で、人口の比率に合わせて、年代ごとのサンプル数を調整しています。
ここでは、健康に関連する食事制限と重視している食習慣について見てみましょう。
食事制限をしている人は5人に1人
まず、「食事について何か制限をしているものがありますか」という質問には、「食事上の制限はしていない」という回答が80%を越えています。なんらかの食事制限をしている人は、5人に1人に留まっています。
食事制限の対象は「糖分」「カロリー」「食塩」が多い
食事制限をしている人に「制限しているもの」を質問しています。
多い順に「糖分」「カロリー」「食塩(ナトリウム)」「炭水化物」「コレステロール」の順でした。複数回答ありなので、2つ以上の制限をしている女性もいます。
3年前に行なった同じ調査の結果と比べると、「糖分」「摂取カロリー」「炭水化物」を制限する人が増え、「コレステロール」と「食塩」を制限している人が減少しています。
食生活の留意点は塩分と栄養バランス
「食生活で重視していること」という質問では、「塩分を控える」が1番多く、次が「栄養バランスが偏らないよう好き嫌いなく食べる」でした。
この2つは60%以上の人が上げています。
また、3年前の同じ調査と比べると、「卵料理を食べること」と「肉を食べること」を上げる人が5~6%も増えています。
「コレステロール」を制限する人が減ったことや、卵や肉を食べることを重視する人が増加した背景には、シニア層の低栄養リスクについて認知が進んでいることに加え、2015年に厚生労働省が「日本人の食事摂取基準」からコレステロールの摂取目標量(1日の摂取上限値)を削除したことが関連している可能性があると、キューピーは分析しています。