生活保護を受けている高齢者の半分以上は年金が無い
[2016/7/20 00:00]
半数が無年金、貰っていても4万円台
65歳以上の生活保護受給者のうち、52%は年金を受給していない、いわゆる「無年金」の状態であることが、厚労省の会議資料からわかりました。
年金を受給している場合でも、年金の平均金額は47,162円に留まっています。
年金額が月に10万円を超えている人は全体の2%に留まっており、生活保護受給者の年金収入が限られたものであることわかります。
この資料により、年金額が少ない人や無年金者に対して、生活保護がセーフティネットとして機能していることがわかります。
また、老後の生活のために、一定額以上の年金収入を確保しておくことの大切さがわかります。
なお、2014年7月の調査時点では、生活保護受給者は212万7,602人、そのうち65歳以上の高齢者は92万4,979人でした。
働いている人の割合は3.9%
また、65歳以上の生活保護受給者で、就労している人の割合は3.9%でした。
生活保護受給者全体では12.3%の人が働いていますので、65歳以上の高齢者は就労することが難しいことがわかります。
65歳以上の生活保護受給者の働き方を職種別に見ると、「パート」が41.8%、「アルバイト」が17.5%、正規の職員・従業員が4.0%となっており、パートやアルバイトなどの短時間労働が中心となっています。