本体が90度以上にもなる「水素を発生するパック型入浴剤」の危険性
[2016/7/22 00:00]
「水素を発生するパック型入浴剤」の危険性を警告
国民生活センターが、「水素を発生するパック型入浴剤」について、高温によるヤケドの可能性があるとして、消費者に警告しています。
パック型入浴剤は、酸化カルシウムやアルミニウムが配合されており、水との化学反応により水素を発生します。
化学反応によって高熱も発生するため、不織布等の袋に薬剤が入った入浴剤本体を専用のケースにセットして使用します。
しかし、国民生活センターの購入テストによれば、入浴剤の表面が90℃程度の高温になり、その状態が長いものでは約3分間持続するものもありました
また、ケース表面や周囲の湯の温度は、高温になりませんでしたが、ケースに隙間が多く、子供の指などが入りやすい構造になっています。
取り扱いにあたっての注意
国民生活センターでは、「水素を発生するパック型入浴剤」について、消費者に向けてのアドバイスを公開しています。
(1)水素を発生するというパック型入浴剤は湯に入れると表面が直ちに高温になり、しばらく持続します。直接、入浴剤に触れないように注意しましょう
(2)水素を発生するというパック型入浴剤は、湯に入れた直後に取り出すと、高温の蒸気を発生します。湯に入れた後は、しばらく取り出さないようにしましょう
国民生活センターには、2011年度以降で7件の事故例が報告されています。中には、7歳の子供が、ケースにセットした入浴剤を浴槽内の湯に落としてしまい、慌てて手ですくい上げたところ、高温となった入浴剤でヤケドを負った例もあります。
「水素を発生するというパック型入浴剤」を使用する場合は、国民生活センターのアドバイスに従って使用しましょう。特に、子供と入浴する場合は危険性が増しますので、よく考えて使用してください。