自宅でできる手軽なアルバイトを装った「荷受代行」詐欺

[2016/7/24 00:00]

国民生活センターが「荷受代行」詐欺を警告

国民生活センターは、自宅へ届いた荷物を転送するだけの手軽なアルバイトを装った詐欺について、緊急の警告を公開しています。

自宅でできる簡単な作業で、数千円の報酬が受け取れる魅力的なアルバイトに見えますが、参加することによって大きな危険を背負い込んでしまう可能性があるのです。

まず、詐欺の流れを紹介しましょう。

  • SNSで「良いアルバイトがある」という投稿で人を集めています。
  • あなたが連絡を取ると「電化製品・電子機器の入った荷物を指定の場所に転送すると、1回送る事に数千円の報酬が受け取れる」というアルバイトを紹介されます。
  • アルバイトを始める際には、身分証明書が必要と言われ、運転免許証や健康保険証の画像データが求められます。
  • 詐欺の主宰者は、あなたが送った身分証明証の画像と個人情報を利用して、携帯電話業者から、携帯電話やSIMカードを購入します。
  • 携帯電話業者から、あなた宛に携帯電話が届きます。
  • アルバイトの仕事だと思ったあなたは、その携帯電話を指定の場所に転送します。

こうして、数千円の報酬と引き換えに、あなた名義の携帯電話が第三者の手に渡ってしまいます。

詐欺の流れ

金銭的な被害を受ける可能性もある

この詐欺によって、あなた自身に被害はないように見えますが、実は、次のような危険性があります。

  • 自己名義の契約を解約するために、解約金や携帯電話の端末代金として1契約につき数万円を支払わなければならないという状況になることがあります。
  • 他人名義を偽って携帯電話を購入することは「携帯電話不正利用防止法」に違反しています。あなたは犯罪に加担していることになり、警察などの捜査を受ける可能性があります。
  • 携帯電話の料金は、他人名義のクレジットカードが使用されています。しかし、契約に使われたクレジットカードが不正利用されている場合、契約者であるあなたに対して、月額利用料や通話料などが請求される可能性があります。
  • 第三者の手に渡った携帯電話が、「振り込め詐欺」などの犯罪に使用された場合、あなたも捜査の対象となる可能性があります。
  • あなたの個人情報が、ほかの犯罪に利用される可能性があります。

この詐欺によって、あなたは数千円の報酬と引き替えに、数万円以上の金銭的負担や、犯罪への加担という大きなリスクを負ってしまうのです。

国民生活センターでは、次のように警告しています。

  • 「荷受代行」「荷物転送」アルバイトは絶対にしないようにしましょう。
  • 運転免許証や健康保険証、銀行等口座などの個人情報を安易に伝えないようにしましょう。
[シニアガイド編集部]
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