寝室のエアコン設定温度の好みには大きな男女差がある
「熱帯夜」には睡眠対策が欠かせない
情報インフラ運営会社のプラネットが「熱帯夜の睡眠対策に関する意識調査」の結果を発表しています。
「熱帯夜」とは、夕方から翌朝までの最低気温が摂氏25度以上の夜を指す言葉です。
うまく眠れなかったり、眠りが浅かったりして、熱バテや夏風邪の原因になりがちです。
この調査は、インターネットのアンケートによるもので、20代から70代までの男女4,650人が回答しています。
熱帯夜対策の家電は「エアコン」と「扇風機」
熱帯夜の睡眠対策をしていると回答した2,361人に、「熱帯夜の睡眠対策で、使用する家電は何ですか」と質問しています。
最も多かったのは「エアコン」でした。続いて、「エアコンと扇風機の併用」「扇風機」が続きます。
エアコンと扇風機のユーザーを合わせると90%を超えますから、熱帯夜対策の家電はこの2つに、ほぼ限られていると言って良いでしょう。
年代別に見ると、年齢が高くなるほど「エアコン」の使用率が下がり、「家電製品は使用しない」人が増えます。
高齢者ほど、エアコンを使いたがらないという傾向は、このアンケートにも表れています。
「エアコン」の設定温度にある男女差
「エアコン」を使う際に問題になるのが「設定温度」です。
「設定温度」には個人による好みが大きく、この調査では「16℃以下」から「32℃以上」まで差があります。
男性では「26℃」という回答が一番多く、女性では「28℃」が多くなっています。
全体的に見ても、男性のほうが希望設定温度が低く、女性のほうが高い傾向にあります。
次に「自分と、寝室を共にしている相手とが希望する設定温度の差」を聞いています。
男性は「自分の方が(設定温度が)低い」という回答が多く、女性は「自分のほうが(設定温度が)高い」という回答が多くなっています。
寝室のエアコンの設定温度の決め方
実際にエアコンの設定温度は、どのように決められているのでしょう。
一番多い回答は「自分の希望に近い」でした。
しかし、「相手や家族の希望に近い」との差はあまりありません。
また、「お互いの中間に近い」という回答も2割以上あります。
男女別に見ると、女性の方が「自分の希望に近い」と「お互いの中間に近い」が、男性よりも多くなっています。
寝室を分けるという選択肢も考えましょう
アンケートの自由回答欄では、エアコンの設定温度が、争いの原因になっている様子がうかがえます。
- 妻との体感温度差でいつもいざこざ。(男性60代)
- 目が覚めた人が、設定温度を自分に合わせて変えている。(男性50代)
- 主人とは室温の感じ方に差があり、主人には気持ちよいドライ状態でも私には寒くて目が覚めてしまうため、別々に寝るようになりました。快適です。(女性60代)
エアコンの設定温度について、お互いに折り合えないのであれば、最後の方のように寝室を分けるという選択肢も考えましょう。