平均寿命が過去最高を更新。女性は87.05歳、男性は80.79歳

[2016/7/29 00:00]

男女とも過去最高を更新

0歳児が、あと何年生きるかを表す「平均寿命」が過去最高を更新し、女性は87.05歳、男性は80.79歳となりました。

いずれも、日本人の平均寿命の過去最高の数値を更新しました。

平均寿命の年次推移 出典:厚労省資料を編集部がグラフ化

平均寿命と平均余命

成人があと何年生きるかを見るときは、平均寿命なら自分の年齢を引くのではなく、自分の年齢に近い平均余命を見ます。

例えば、50歳男性の平均余命は32.39年ですから、82.39歳まで生きる計算となります。

主な年齢の平均余命。「平均寿命」は0歳時の平均余命を指す 出典:厚労省

死亡原因の1位はガン

ある年齢の者が将来どの死因で死亡するかを計算し、確率の形で表したものを「死因別死亡確率」と言います。

0歳時点の死因別死亡確率を見ると、男女とも「悪性新生物(ガン)」が多く、次いで、「心疾患(心臓)」、「肺炎」、「脳血管疾患」の順になっています。

年齢によって死因は変化しますが、特に女性では心疾患の確率が高くなります。

男性の死亡原因の確率 出典:厚労省
女性の死亡原因の確率 出典:厚労省

諸外国との比較

平均寿命は、その国の保健や福祉の水準を総合的に示す指標です。

つまり、平均寿命が長いということは、その国の医療や保健などの水準が高いことを表しています。

諸外国の平均寿命を比べると、2015年は、香港が女性が87.32年、男性が81.24年で、いずれも1位でした。

日本人の平均寿命は諸外国よりも長い方に属しますが、女性は香港に続く2位、男性は、香港、アイスランド、スイスに続く4位でした。

諸外国との平均寿命の比較 出典:厚労省
[シニアガイド編集部]