60代のスマホ所有率は35%、ガラケーが62%
[2016/8/1 00:00]
日本のスマホ普及率は35%
日本における60代のスマートフォン所有率は35.0%に留まっており、諸外国に比べて大きな差があることがわかりました。
これは、総務省が公開した「平成28年 情報通信白書」によるもので、個人向け情報通信機器として重要なスマートフォンの所有率を、日本、アメリカ、意義率、ドイツ、韓国、中国と比較したものです。
各国のスマートフォン所有率は、中国の98.3%を先頭に、韓国が96.6%で続き、欧米勢は80%前後となっています。しかし、日本では60.2%に留まっています。
60代のガラケーユーザーは41.9%
一方、フィーチャーフォン(ガラケー)の所有率は、日本では41.9%と高くなっています。
諸外国を見ると、欧米勢は20%前後ですが、韓国は7.8%、中国は5.0%に留まっています。
特に60代では、日本は62.0%と過半数を越えています。
アメリカとドイツの35%前後、イギリスの26%と比べてもガラケーの所有率は高く、韓国の12.5%、中国の9.6%とは大きな差があります。
シニア層への普及がカギ
日本でガラケーが強いのは、比較的早く携帯電話が普及し、ガラケー端末を使い慣れていること、スマートフォンとガラケーでは毎月の通話料に差があることなどが考えられます。
しかし、今後、インターネットサービスの普及を考える上で、スマートフォンの普及率の低さが足かせとなる可能性があります。
スマートフォン本体や通話料の見直し、また「格安スマホ」の普及などで、シニア層への浸透が図れるかどうかがカギとなるでしょう。