地震でライフラインが停止したら、何日耐えられるか

[2016/8/5 00:00]

震災時のライフラインについてのアンケート

情報インフラ運営会社のプラネットが「防災対策に関する意識調査」の結果を発表しています。

この調査には、ネットリサーチ「DIMSDRIVE」のモニター4,520人が回答しています。

ここでは、震災などによって、電気、ガス、水道、通信などのライフラインが被災した場合について聞いています。

ライフラインの復旧までに耐えられる時間は1日以内

「もし災害によってライフラインが停止してしまった場合、復旧までにどのくらいの時間までなら耐えられそうですか」という質問に対して、時間や日数で回答しています。

「水道」「電気」「通信」「ガス」すべてにおいて、最も多かったのは「~1日間」、つまり1日以内でした。

ライフライン別に見ると、「1日までしか耐えられない」と思っている割合は、「水道」では80.8%、「電気」では76.9%、「通信」では68.1%、「ガス」では59.6%でした。

ライフラインの停止に「1日も耐えられない」人の割合

さらに、「少しも耐えられない」と答えた人も、「水道」12.7%、「電気」12.2%、「通信」11.6%、「ガス」8.0%と、1割前後いました。

なお、ライフラインの復旧までには、地域によって時間差があります。

東京都の場合、国や都による被害想定によれば、電力が7日、電話が14日、水道が31日、ガスが55日前後と想定されています。

ライフラインの復旧には、想像以上に長い時間がかかります。

飲料水や食料、携帯電話の充電器など、手近なものから準備を進めましょう。

家族の安否確認は携帯電話が頼り

次に「家族や友人などと安否確認をする場合に、どのような手段を使用しますか、またはする予定ですか」という質問しています。

最も多かったのが「携帯電話の通話」66.1%、次いで「メール」44.2%でした。

政府が勧めている、「災害用伝言ダイヤル(171)」は25.0%で3位、「災害用伝言板(web171など)」は9.8%でした。

また、「LINE」や「Facebook」、「Twitter」など、SNSによるコミュニケーションも、一定数ありました。

家族との安否確認の手段

大きな震災の場合、音声通話は通信規制がかかりつながりにくくなります。

例えば、東日本大震災では、固定電話で最大80%~90%、携帯電話では最大70%~95%の通信規制が行なわれました。

また、携帯電話におけるメールなどのパケット通信では、通信規制が実施されなかったり、された場合でも30%程度に留まっていたため、音声通話よりもつながりやすくなっていました。

しかし、一部のキャリアではメールサーバーの負荷が大きくなり、メールが到着するまでに数時間かかった例もあります。

音声通話とメールだけに頼っていると、お互いの安否が確認できない場合があります。「171」や「LINE」なども使えるようにしておきましょう。

[シニアガイド編集部]