日中30分の外出ならエアコンは切るより「つけっぱなし」がお得!
同じ間取りの部屋を使ってエアコンの節電方法を検証
暑い日々が続きます。
暑さに対抗するための家電といえば「エアコン」ですが、最近の話題は、エアコンをつけっぱなしにするか、こまめに切るかという論争です。
SNS上で「夏場にエアコンをつけっぱなし運転したら電気代が安くなった」という情報が拡散したことをきっかけに、「エアコンをつけっぱなしするのと、こまめに入り切りするのでは、どちらが電気代が安くなるか」に関心が集まっているのです。
エアコンをはじめとする空調機器メーカー「ダイキン工業」は、実際にマンションを使って2つの使い方を比べる実験結果を公開しています。
この実験は、大阪市にあるマンションで、同じ間取りの部屋を2つ用意し、同じエアコンを設置して、電気代を比べています。
部屋は南向きの14畳ワンルームで、エアコンの設定は冷房26℃、風量は自動です。
この条件で、片方の部屋は「エアコンをつけっぱなし」、もう片方は30分間隔でON/OFFを繰り返しています。
この2つの方法では、エアコンの消費電力のかかり方が違います。
下の図の黄色い部分の面積が、それぞれの電気代のかかり方です。
昼間の短い外出はつけっぱなしの方が電気代がかからない
いろいろな実験をしているのですが、結論は次の通りです。
「昼間の30分ぐらいの外出はエアコンONにしたままにする。夜はこまめにON/OFFする」
つまり、昼間の30分の外出ならエアコンは切るより「つけっぱなし」がお得というわけです。
この使い方が、エアコンの電気代を節約するためのルールといえるでしょう。
昼間と夜間でルールが違うのは、夜間は外気温が下がりやすく、こまめにON/OFFを繰り返しても、電気代が上がりにくいからです。
なお、念のため書き添えておきますが、「エアコンを常につけっぱなしにしていれば、電気代が安くなる」というわけではありません。
たとえば、会社勤めなどで、1日何時間も家を空けるような場合は、エアコンをOFFにしておいた方が、当然電気代は安くなります。
ここで言っているのは、30分ぐらいの短時間の外出という条件での話ですから、誤解のないようにご注意ください。