東京23区内の高額賃貸マンションの賃料に落ち着き

[2016/8/20 00:00]

マンションを中心にした不動産情報会社のスタイルアクトが、東京23区内の賃貸物件の賃料の変化についてレポートを発表しています。

このレポートは、「東京23区賃料改定状況調査 2016年4-6月期」という名称で、自社の賃貸住宅データベースを用いて58,198件のサンプルを基にしています。

「賃料改定」とは、退出と再募集があった物件について、前回の募集賃料と今回の募集賃料の差分を比較したものです。

スタイルアクトによれば、「東京23区の賃料改定率は、賃料が月20万円未満の一般市場で-0.2%、20万円以上の高額賃貸市場では0.7%」でした。

実際の金額はマイナスになっていますが、築年が2年経過していることを考慮すると実質はプラスの改定としています。

東京23区 賃料改定率推移 出典:スタイルアクト

全体の市況については、「一般賃貸市場は繁忙期を終えてなお、好調な状況が継続しています」とコメントしています。

また、「高額賃貸市場は、約半数が増額改定をしていますが、増額改定の割合は前四半期と比較し2.1ポイント減少しています。一方、減額改定の割合も3.0ポイント減少し、その分、据え置きの割合が増えています。賃料改定率は前回より上昇しましたが、増額改定に関しては、繁忙期を過ぎて落ち着きが出てきたといえます。」としており、月額の賃料が20万円を越える高額賃貸市場については、状況が変わりつつあることを示しています。

一般賃貸市場 賃料改定状況推移 出典:スタイルアクト
高額賃貸市場 賃料改定状況推移 出典:スタイルアクト
[シニアガイド編集部]