相続で揉めそうな理由の1位は「財産が不動産など分割しにくいものだから」

[2016/8/22 00:00]

遺言についてのアンケート

法律相談サイトなどを運営する日本法規情報が、「遺言に関しての家族・親族間での意識調査」の結果を公開しています。

回答者は、法律相談サイト利用者を中心とする905人(男性418人、女性488人)です。

図版の出典も日本法規情報によります。

相続対策をしている人は2割

まず、「ご家庭などで相続に関して取り決めなどの対策を行なったことがありますか」という質問に対して、「取り決めを行なっている」と答えた人が4%、「話し合いをしたことはある」と答えた人が17%で、合わせても2割ほどでした。

相続対策の有無

3割以上の人が相続で揉めるだろうと思っている

また、「ご自身やご親族が亡くなった際に、ご親族が揉めることになると思いますか」という質問には、全体の33%の人が、自分の親族が揉めるだろうと考えていることが分かりました。

相続で揉めると思うか

揉める理由はたくさんある

「揉めると思う」と答えた方を対象に、「揉める理由は何ですか」と質問しています。

一番多いのが、「財産が不動産など分割しにくいものだから」で32%でした。

しかし、「親族間の人間関係に不安を感じているから」が28%、「家族で相続や遺言作成について話し合うことが少ないから」が27%で、僅差で続いています。

相続で親族が揉めると考える理由は、1つだけではなく、たくさんあることが分かります。

相続で揉めると思う理由

遺言書が一番の対策

この結果について、相続分野のトラブルに詳しい「くくな法律事務所」の置塩正剛弁護士は、次のようにコメントしています。

『遺言書』というものについて聞いたことがあっても、『うちは、モメないから大丈夫』という意識でおられる方も多いのではないでしょうか。また、特に親世代がお元気な場合、『なんとなく遺言書の話はしづらい』と思われることも、珍しくありません。しかし、いくら仲のよい家族であっても、絶対にモメないということはありません。特に、相続人の配偶者その他の関係者が関係してくると、話が単純に進まなくなることがあります。
 また、親族間でいったん揉め始めてしまうと、感情的な対立が激しくなりがちで、赤の他人同士での揉め事以上に修復が困難な場合が少なくありません。いくらお元気であっても、突然の事故ということもありえますので、子ども世代での万一のモメ事を予防する、という意味でも、できるだけ早期に遺言書を作っておくのがよいと思います。

やはり、早めの遺言書作成が相続トラブル防止の一番の対策のようです。

[シニアガイド編集部]
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