転職した人は、どれぐらいの確率で定着しているのか
[2016/8/23 01:04]
中途採用の採用者に聞いたアンケート
人材採用会社のエン・ジャパンの「入社後活躍研究所」が、「転職者が入社後に定着して活躍しているか」についてアンケートを行なっています。
アンケートの対象は、1年以内に「転職サイト」または「転職エージェント」などを利用して中途採用を行なった人事担当者で、927名が回答しています。
中途採用者の定着度は80%以上が一番多い
「過去2年以内に中途採用した正社員の定着度」は、「80%以上」が35%で一番多く、次が「60%以上」で31%でした。
「100%定着」している企業が14%いる一方で、「20%未満」という企業も5%います。
やはり、すべての中途採用者が、転職先の会社に定着することは難しく、また会社によっては定着率が極めて低い場合もあることがわかります。
採用者から見た満足度は7割程度
「過去2年以内に中途採用した正社員の定着に関する満足度と活躍度」は、満足度が71%、活躍度が72%でした。
これは「とても満足している」と「まあ満足している」の合計です。
採用者側から見た中途採用者の満足度は、だいたい7割ぐらいのようです。
定着できない条件は、給与や職務内容への不満
「中途入社者の活躍・定着を阻害しているもの」のうち、不満を予防するだけの歯止め役である『衛生要因』について聞いています。
上位は「給与への不満」が19.1%、「残業時間が多い」が15.5%、「労働条件(ノルマ等)の厳しさに不満があった」が15.0%でした。
また「中途入社者の活躍・定着を阻害しているもの」のうち、仕事へのやる気を増大させる『動機づけ要因』も聞いています。
上位は「職務内容とのミスマッチ」が27.5%、「職場の雰囲気への不満」が22.1%、「事業内容が合わなかった」21.5%、「職種が合わなかった」17.7%でした。