世代によって大きな差がある「海外でスマホを使うための手段」
海外に行くときもスマホは手放せない
個人旅行者向け海外ホテル予約サイト「Hotelista」を運営するアップルワールドが、「海外でのスマートフォン利用」についてアンケート結果を公開しています。
アンケートはインターネットで行なわれ、20代から70代以上までの幅広い年代の836名が回答しています。
このアンケートでは「日常的にスマートフォンを利用している」という人の9割以上が、「海外旅行先でスマートフォンを使ったことがある」と回答しています。スマホユーザーにとって、海外旅行先でもスマホは欠かせない存在となっていることがわかります。
海外でのスマホのネット接続方法
「海外旅行先でのスマートフォンのネットへの接続方法」に対する回答の1位は「ホテルやカフェなどの無料WiFi環境がある場所で利用する」でした。
人が集まる場所に用意されていることが多い、無料で接続できる無線LAN環境でスマホを利用する人が多いようです。
2位は「モバイルWiFiルータを日本国内でレンタルし利用する」、3位は「渡航先でSIMカードを購入する」が続きます。
いずれも、自分で接続手段を用意することで、確実にスマホを使うための商品です。
年代によって違う接続方法
面白いことに、「WiFiルータレンタル」と「海外SIMカード」は使う年代が異なります。
「WiFiルータレンタル」は若い層に、「海外SIMカード」はミドル・シニア層に普及しています。
「WiFiルータレンタル」は、本体にSIMカードを入れる操作が不要です。また、複数人で1台のWiFiルータを共有することもできます。そのあたりの手軽さが若い層に人気がある原因かもしれません。
幅広くアプリを使いこなすシニア層
また、「海外旅行で利用したことがあるアプリ」という質問でも、年代による違いが現れています。
若年層では、メッセンジャーの利用率は100%で、地図アプリはその半分の利用率です。
しかし、70代では地図アプリが1位になる一方で、メッセンジャーの利用率は50%を切ります。
若い層が「みんなと共有して初めて価値がある」という意識で共有するためのツールとしてスマホを使うのに対し、あくまでも自分中心で、行動を補助するための道具として使うシニア層という姿勢の違いが感じられます。
また、利用しているアプリの種類でも、「メッセンジャー」「地図」「SNS」の3種類に限定している人が多い20代に対し、70代では翻訳アプリや通貨換算アプリなど、幅広くアプリを使いこなしていることがわかります。
「海外SIMカード」の利用や、アプリの利用数などを見ると、シニア層のスマホを使いこなす熱意や好奇心の強さが伝わってきます。