電子書籍を読んだことがある50代は3割、60代は2割

[2016/9/1 00:00]

インターネット調査会社のマクロミルが、「電子書籍」について調査結果を公開しています。

調査は15~69歳の男女を対象にインターネット上で行なわれました。有効回答数は2,890人です。

電子書籍を読んだことのあるシニアは少ない

回答者全体では、電子書籍を知っている人は97%、読んだことがある人は41%でした。

電子書籍を「知らない」人は、年代を問わず10%以下でした。

しかし、「読んだことがある」人は、年代が上がるにつれて少なくなり、50代は33%、60代は23%に留まっています。

電子書籍の認知・利用状況(n=2,890)

読んでいる電子書籍はマンガが中心

電子書籍を読んだことがある人に、どのようなジャンルを読んだかと聞いたところ、1位は「コミック・マンガ」でした。

「コミック・マンガ」を読んだ人は69%に上り、2位「雑誌」の36%に2倍近い差をつけています。

以下、「小説・文芸書」、「趣味・生活関連の実用書」、「新聞」と続きます。

電子書籍で読んだことのあるジャンル(n=1,183)

将来は紙と電子が使い分けられるという人が半数以上

電子書籍を読んだことがない人も含めた回答者全員に、将来の「電子書籍」と「紙の書籍」との関係について尋ねたところ、「紙の書籍と電子書籍は共存しており、それぞれのメリット・デメリットに応じて使い分けされていると思う」という回答が一番多く、どの年代でも半数以上を占めました。

「電子書籍が取って代わる」という電子書籍派と、「紙の書籍が中心で、電子書籍は無くなるか一部のみ残る」という紙派は、どちらも約20%ほどとなっています。

電子書籍の将来はどうなると思うか(n=2,890)

紙の書籍の方が好きだが、電子書籍の方が便利

電子書籍を読んだことがある人に、「電子書籍」と「紙の書籍」のどちらが好きかを尋ねたところ、7割が「紙の書籍」が好きと答えています。

電子書籍と紙の書籍のどちらが好きか(n=1,183)

また、利用する際に「紙の書籍」を選ぶ理由は、「読みやすい」「紙の手触り・質感が好き」「ページをめくる感覚が好き」などが挙がっています。

「電子書籍」を選ぶ理由は、「無料の書籍が多い」「いつでも読むことができる」「保管する場所を取らない」でした。

紙の書籍を選ぶ人は「好き」という理由が多く、電子書籍を選ぶ人は「便利」という理由が多いようです。

電子書籍/紙の書籍を利用する理由(上位5位)(n=1,183)
[シニアガイド編集部]