60~70代女性の6割は「自分は敬老の日の対象ではない」と思っている

[2016/9/12 00:00]

今年は9月19日が「敬老の日」

9月の第3月曜日は「敬老の日」です。今年は、9月19日になります。

敬老の日の主旨は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」となっており、何歳からが対象とは書かれていません。

ナリス化粧品が行なったアンケートでは、60~70代女性の6割は「自分は敬老の日の対象ではない」と思っていることがわかりました。

では、彼女たちは、どのように考えているのか、アンケート結果を見てみましょう。

4割は「お祝いも電話もいらない」

このアンケートは、インターネット経由で行なわれ、孫がいる60代~70代の女性223人が回答しています。

「自分は、敬老の日の対象と思うか」という質問には、「対象だと思わない」または「どちらかといえば対象ではないと思う」を合わせると6割に達します。

現代の60代~70代の女性は、自分を敬老の日の対象と考えていない人の方が多数派なのです。

「自分は、敬老の日の対象と思うか」

そのため、「敬老の日に家族からお祝いされたいか」という質問でも、「特にお祝いも電話もしてもらいたくない」という回答が一番多く、4割を超えています。

「特にお祝いも電話もしてもらいたくない」と回答した人にその理由を聞いたところ、「自分を老人だと認めたくないから」「自分を老人だと思ってないから」「歳を取ったと実感するから」などの年齢に関する回答が半数以上いました。

逆に、「お祝いをしてもらいたい」という人は1割もいません。

「敬老の日に家族からお祝いされたいか」

以上から、60~70代の多くの人は、自分はまだまだ若いと考えており、敬老の日にお祝いされることに抵抗感があることが伺えます。

敬老の日については、プレゼントやイベントを用意する前に、まず電話などで、本人の意向を伺ってから準備した方が良いでしょう。

お祝いをしてほしいと思っている場合でも、「(プレゼントやイベントなどの)お祝いをしてもらいたい」という人よりも、「特別なお祝いはしなくていいから、電話等でお祝いの言葉が欲しい」という人の方がずっと多いので、電話でお祝いを述べるだけでも十分かもしれません。

自分の子供からも「おばあちゃん」と呼ばれたくない

もう1つ、同じ回答者に「“おばあちゃん”と呼ばれることに抵抗があるか」と聞いています。

「自分の孫」から、“おばあちゃん”と呼ばれることに抵抗があるという回答は少なく、だいたい受け入れられているようです。

しかし、「自分の子供」から、“おばあちゃん”と呼ばれることには、4割の回答者が抵抗があります。

ましてや、「世間の子供」から“おばあちゃん”と呼ばれることには5割が、「世間の大人」からでは7割以上の人が抵抗を感じています。

自分の子供からでも「おばあちゃん」と呼ばれたくないという人が多いのですから、血縁関係のない年長の女性には「おばあちゃん」ではなく「~さん」と話しかけましょう。

彼女たちにとって、自分に孫がいることと、自分が“おばあちゃん”と呼ばれることは、まったく別のことなのです。

「“おばあちゃん”と呼ばれることに抵抗があるか」
[シニアガイド編集部]