国民全体の医療費は過去最高の40兆円。一人当たりの医療費が多いのは「高知県」
[2016/9/30 00:00]
国民全体の医療費は40兆円
厚生労働省が、昨年度の医療費の全体像を発表しています。
それによれば、国民一人当たりの医療費は「321,100円」で、前年度よりも2%増加しました。
国民全体の医療費は「40兆8,071億円」で、1.9%の増加となっています。
また、年齢別では「75歳以上」の医療費が35%を占めていることや、都道府県によって医療費に大きな差があることが明らかとなりました。
国民一人当たりの医療費は約32万円
平成26年度(2014年度)の、国民全体の医療費は「40兆8,071億円」でした。これは、前年度よりも7,461億円多く、過去最高となっています。
国民一人当たりでは「32万1,100円」で、前年度よりも6,400円増えています。
医療費は高齢者が占める割合が高い
医療費を使用した人の年齢別に見ると、一番多いのは「75歳以上」で35.4%を占めています。
国際的な高齢者の基準である「65歳以上」で見ると、全体の58.6%を占めています。医療費については、高齢者が使っている比率が高いことがわかります。
都道府県によって、1人当りの医療費に差がある
人口一人当たりの医療をみると、都道府県ごとに大きさな差があります。
多い方では、「高知県」が42万1,700円、「長崎県」が39万6,600円、「鹿児島県」が39万600円が上位3県でした。
逆に少ない方では、「埼玉県」が27万8,100円、「千葉県」が27万9,700円、「神奈川県」が28万5,700円でした。
なお、各都道府県の1人当りの医療費の金額は、その都道府県の医療の状況や住民の健康状態を反映しています。高知県では、以前から「医療費適正化計画」を実施し、医療費の削減に努めています。
なお、医療費の総額は、人口による影響が大きいため、人口の多い「東京都」「大阪府」「神奈川県」が多く、人口の少ない「鳥取県」「島根県」「福井県」は少なくなっています。