生命保険の平均加入金額は「1,225万円」、必要と思う額は「2,066万円」
公益財団法人の生命保険文化センターが「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」を公開しています。
この調査は、全国の18歳から69歳の男女に対して行なわれ、有効サンプル数は4,056人でした。
今回は、このレポートから「自分に万が一のことがあった際の死亡保障」について紹介します。
生命保険の加入金額は「1,225万円」
「自分に万が一のことがあった際の死亡保障」というと、真っ先に思いつくのが「生命保険」です。
ここでは、生命保険会社やJA(農協)、県民共済、生協なども含めた生命保険に加入している人が、病気で死亡した場合に支払われる「普通死亡保険金額」を調べています。
死亡時の保険金額の平均は「1,225万円」でした。
性別で見ると、男性は「1,793万円」、女性は「794万円」と大きな差があります。
分布を見ると、男性は「1,000万円~1,500万円未満」、女性は「200~500万円未満」の人が多くなっています。
万が一の際に必要な保険金は「2,066万円」
一方、「自分に万が一のことがあった際に必要な死亡保険金の金額」は「2,066万円」でした。
男性は「2,957万円」、女性は「1,312万円」と、こちらも男女差があります。
分布を見ると、男性は「3,000万円~5,000万円未満」と「5,000万円以上」が、女性は「1,000~1,500万円未満」の人が多くなっています。また、「わからない」という回答も3割を越えています。
「預貯金」「公的保障」「生命保険」が遺族の生活の柱
「自分に万が一のことがあった際の経済的な死亡保障は足りているか」という質問に対して、「どちらかと言えば足りていない」または「足りていない」という人の方が多く、約6割でした。
また、「万が一の際に、どのような手段で遺族の生活資金をまかなおうと考えているか」という質問では、「預貯金」と「公的保障(遺族年金など)」と「生命保険」が、ほぼ同じ割合でした。
この3つが、万が一の際に、遺族の生活を保障してくれる柱と言えるでしょう。
死亡時の不安の多くは経済的問題
この調査では「自分が死亡した時の遺族の生活に対する不安の内容」も聞いています。
そこに挙げられている不安の多くは経済的問題です。
自分の家族が遺族となったときに、生活を支えるには「お金」が必要です。
まだ生命保険に加入しておらず、預貯金も少ない場合は、ある程度の死亡保険金が出る保険への加入を検討してみましょう。