ネットを使って収益を得るサービスを「利用してみたい」50代は43%いる

[2016/10/20 00:01]

ネット上でできる副業についてのアンケート

インターネット上での働き方の調査機関「フリーキャリア総研」が「ネット副業サービス」に関する調査結果を公開しています。

インターネット上のアンケートで、1,058人の有効回答を得ています。

クラウドソーシングなどのネット副業サービスについては、自宅で作業できるものが多く、シニアの副業としても注目され始めています。

50代や60代の回答者が、これらのサービスに対して、どう思っているかを見てみましょう。

他の年代に比べると「利用してみたい」人は少ない

「ネットを使って収益を得るサービスをご存知ですか」と、「今後、ネットを使って収益を得るサービスを利用したいですか」という2つの質問の回答を、回答者の年代別にまとめています。

「50代」では、「知っている」人は54%、「利用してみたい」という人は43%でした。

「60代」になると、「知っている」が41%、「利用してみたい」が31%に留まっています。

やはり、40代以下の世代に比べると、シニア世代はインターネット上で利益を得るサービスについては及び腰のようです。

ネット副業サービスの認知率と利用意向 出典:フリーキャリア総研

「利用したくない理由」は危うさや不透明感

なお、「ネットを使って収益を得るサービスを利用したい」という人は、次のようにコメントしています。

  • 「家にいながら仕事ができるから」(20代女性)
  • 「副収入として生活の足しにしたいから。」(40代男性)
  • 「現在の仕事とは違った自分も見つけたい。」(50代女性)

一方、「利用したくない」という人は、次のようにコメントしています。

  • 「安全性に不安がある」(40代女性)
  • 「仕組みが良くわからない」(60代女性)
  • 「裏がありそうで怖いから」(30代男性)

やはり、ネットを使ったビジネスには、危うさや不透明感を感じている人がいることが分かります。

これからも、各サービスの内容の周知や、運用実績の開示などで、信用を築くことが、社会に受け入れてもらえるための課題となるでしょう。

名前を知っているサービスは少ない

次に、ネットを使って収益を得るサービスを8個にカテゴリ分けし、「名前を知っているサービス」を聞いています。

1位は「アフィリエイト」ですが、知名度は40.8%でした。ネット上の収益サービスについての知名度は、まだ低いことがわかります。

2位は「クラウドソーシング」、3位は「広告配信」でした。

まず、サービスの知名度向上が、これからの課題であることが分かります。

ネット副業サービスの認知率 出典:フリーキャリア総研

ここからは、これらのサービスについて、簡単な解説と、Webサイトへのリンクを紹介します。

ぜひ、実際にサイトを見てください。

特に「ハンドメイド販売」や「シェアリング」は、製品を購入したり、部屋を借りるする消費者としての立場から見ても面白いサイトとなっています。

ハンドメイド販売

自分で作ったアクセサリーや服などを販売できるサイトです。

「minne(ミンネ)」も「Creema(クリーマ)」も、ハンドメイドやクラフトの作家さんが集まっています。

最近では、「手作り食品」の扱いも始まりました。

シェアリング

自分が所有しているものを、だれかに提供して分かち合うことで収益を得ます。

「AirBnB(エアビーアンドビー)」は宿、「KitchHike(キッチハイク)」は料理、「スペースマーケット」は会議室、「あきっぱ」は駐車場のマッチングサービスです。

スキル販売

「ココナラ」はサービスやスキルを500円から売れるサイトです。「ビザスク」はコンサルティング、「ストリートアカデミー」は何かを教えることを売ります。

「LINEクリエイターズスタンプ」はLINE用のスタンプ販売所です。

ストックフォト

自分で撮影した写真や、イラストのデータを販売できるサイトです。

「シニアガイド」も、PIXTA(ピクスタ)の月極契約で写真やイラストを利用しています。

クラウドソーシング

業務を社外にアウトソーシング(外注)したい法人と、仕事を求めて登録した会員によるマッチングサービスです。

アフィリエイト

Webサイトに掲載した広告を見た人が、その広告をクリックしてリンク先に飛んだり、何かを購入するなどの条件を満たすと、Webサイトを運営している人に報酬が支払われます。日本語では「成功報酬型広告」と呼ばれます。

広告配信

自分で作成したコンテンツを掲載し、それを見に来た人が広告を見ることで、収入が得られます。

「Youtube」は動画、「Googleアドセンス」はWebコンテンツが対象です。

ドロップシッピング

ドロップシッピングは、仮想的な店舗を作り、そこに並べた製品を売ります。製品の発送や決済は、業者が行なってくれるので、製品の選別が主な作業になります。

「もしもドロップシッピング」は幅広い製品を扱っています。「クラブT」は、無料でオリジナルTシャツをデザインして販売することに限定したサイトです。

[シニアガイド編集部]