60代以上は新聞を読むが、50代以下はスマホでネットニュースが主流
[2016/10/25 00:00]
新聞通信事業関係の公益財団法人「新聞通信調査会」が、ニュースメディアとの接し方について世論調査を行なっています。
全国の18歳以上の男女5,000人を対象に、専門調査員による訪問を行なった調査で、3,308人の有効回答を得ています。インターネット上のアンケートよりも、実態に即した精度の高い調査です。
ネットニュース閲覧率が新聞朝刊閲読率と並ぶ
新聞の朝刊を読んでいる率は「70.4%」でした。一方、インターネットのニュース(以下、ネットニュース)を読む率は「69.6%」で、ほぼ並んでいます。
毎日、新聞の朝刊を読む人は「50.2%」でした。ネットニュースは「42.9%」で、両者の差は年々縮まっています。
ネットニュースをパソコンで読むのは60代以上だけ
ネットニュースを見る時に使用している機器は「スマートフォン・携帯電話(以下、スマホ)が1位で、77.2%でした。
「パソコン」は45.6%、「タブレット」は13.5%に留まっています。
年代別に見ると、50代まではスマホが、60代以上はパソコンを使う人が多くなっています。
50代以下は、新聞よりもネットニュース
ネットニュースを読んでいる人は、50代以下では80.4%で、新聞の朝刊を読んでいる人の79.8%より多くなっています。
ネットニュースを「毎日」見ている人は、20~50代では5割を超えています。30代が一番多く73.0%でした。
前回の調査と比較すると、40代と50代で、ネットニュースを読んでいる人が10%以上増えています。
一方、新聞の朝刊を毎日読んでいる人は、ほぼ全世代で減少していますが、特に30代と50代が大きく減っています。
50代以下の世代は、新聞からネットニュースへ移行が進んでおり、特にスマートフォンで利用されています。
すでに、新聞の読者は60代以上が主役となっていると言って良いでしょう。