60代女性の「へそくり」は200万円、60代男性は100万円

[2016/11/8 00:00]

夫婦のマネー事情についてのアンケート

投信投資顧問会社のスパークス・アセット・マネジメントが、「夫婦のマネー事情」に関する調査結果を公開しています。

配偶者がいる全国の20歳以上の男女1,000人を対象にしたインターネット調査で、グラフもスパークス・アセット・マネジメントの提供です。

ここでは、将来に備えた蓄えと「へそくり」について紹介しましょう。

60代になると「へそくり」が急に増える

「へそくり」は、パートナーに秘密で持っているお金のことです。

回答者全体の45.2%がへそくりを持っています。

男性は43.6%、女性は46.8%で、あまり差がありません。年齢別でも、だいたい40%前後です。

へそくりの金額を、データの大きさ順で並べたときに中央にくる「中央値」で見ると「30万円」でした。

中央値で見る理由は、平均値では一部の金額の大きい人のために、金額が大きくなってしまうためです。

例えば、へそくりの金額が「500万円以上」もある人が14.4%います。平均値では、この人達に引きずられて、実態よりも大きな数値になってしまうのです。

なお、40代までの中央値は10万円前後ですが、男女とも60代になると中央値が極端に大きくなります。

例えば、50代男性のへそくりは17万円ですが、60代男性は100万円に、40代女性は20万円ですが、50代女性は100万円、60代女性は200万円になります。

「へそくり」の金額は、60代から急に大きくなる

将来のために積立は月に4万7千円

次に、夫婦が共同で、将来のために積み立てている資金は、平均で47,033円でした。

そのうち、「大きな買い物(住宅や車の購入)」の分が18,522円、「出産・子育て」が11,440円、「夫婦の老後」が17,072円です。

50代以降になると、子供のための積み立てが減り、老後のための積み立てが増えます。

50代、60代とも、月に2万4千円を積み立てています。

将来のための積み立ては、50代以降は目的が変わる

毎月自由になるお金は2万円前後

最後に、「自分が自由に使えるお金」を見てみましょう。

「おこづかい」など、自分が自由に使えるお金の平均は「19,439円」でした。

男性は「23,828円」、女性は「15,050円」です。

男性は40代から金額が増え始め、50代では約3万円、60代では約2万5千円になります。

女性は50代では約1万6千円、60代では約2万円になります。

自分が自由に使えるお金は2万円前後。男性の方が少し多い

まとまった金額のお金の使い道は慎重に

夫婦共同での積み立てや、自分が自由にできるお金の金額からすると、60代から急にへそくりが増えるのは不思議です。

推測になりますが、親からの遺産相続、生命保険の保険金、退職金など、まとまった金額のお金が入る機会が増える年代なのでしょう。

60代以降は収入が減る時期なので、これだけの「へそくり」があれば心強い存在です。

それだけに、自分のためだけでなく、家族の生活と老後のために大事に使ってほしいものです。

[シニアガイド編集部]