東京23区内の高額賃貸マンションの賃料で「据え置き」が増加
[2016/11/16 00:15]
マンションを中心にした不動産情報会社のスタイルアクトが、東京23区内の賃貸物件の賃料の変化についてレポートを発表しています。
このレポートは、「東京23区賃料改定状況調査 2016年7-9月期」という名称で、自社の賃貸住宅データベースを用いて33,782件のサンプルを基にしています。
「賃料改定」とは、退出と再募集があった物件について、前回の募集賃料と今回の募集賃料の差分を比較したものです。
スタイルアクトによれば、「東京23区の賃料改定率は、賃料が月20万円未満の一般市場で-0.1%、20万円以上の高額賃貸市場では0.8%」でした。
一般市場の家賃は金額ではマイナスになっていますが、築年が2年経過していることを考慮すると実質はプラスとしています。
全体の市況については、『一般賃貸市場は横ばいで推移しています。「据え置き」の割合が38.9%と最も多く、「増額」の割合は2四半期連続で減少に転じました。』とコメントしています。
また、『高額賃貸市場は、2014年7-9月期以来増え続けていた「増額」の割合が、今四半期で初めて減少に転じています。しかしながら、「増額」で改定した割合は46.6%と、依然約半数を占める状況が続いています。2年前の募集賃料と比較すると、「据え置き」が増加しています。』としています。
月額の賃料が20万円を越える高額賃貸市場についても、家賃が「増額」から「据え置き」に変わりつつあり、ここ数年上がり傾向だった家賃相場の状況が変わりつつあります。