男女間のすれ違いが目立つ「夫婦円満のために大切なこと」

[2016/11/18 08:51]

「いい夫婦の日」アンケート

11月22日は「いい夫婦の日」です。

この日の主旨に賛同して活動を行なっている『「いい夫婦の日」をすすめる会』が、アンケート調査の結果を公開しています。

このアンケートは、全国の男女既婚者1,000名を対象にしたインターネット調査ですが、性別や年代別の要素数を揃えており、各年代の比較ができるようになっています。

今回は、男女差の大きな「夫婦円満のために大切なこと」の項目について見ていきましょう。

夫婦円満の秘訣は、男女差が大きい

この項目は、「あなた方ご夫婦が円満であるために、大切だと思うことを教えてください」という設問で、あらかじめ用意された回答から選ぶ形になっています。

どの年代においても、男性と女性の回答では大きな差があります。

しかし、特に50代と60代では、男女の回答の違いが大きくなっており、お互いの要望に沿った行動を取っていないのではないかと思われます。

「話をする・聞く」

例えば、男女ともに支持が多い「話をする・聞く」を例に見てみましょう。

この項目は、50代男性は54%ですが、60代男性になると61%に上がります。

逆に、50代女性は60%ですが、60代女性は53%に下がります。

この変化の裏には、60代になった男性が定年をきっかけとして、急に妻に話かけるようになって、多少うるさがられているというストーリーがあるのではないでしょうか。

妻が求めているポイント

そういう目で、回答の男女差を見ていると、妻のほうが極端に支持が多い項目が3つ見つかります。

「程よい距離感(干渉しすぎない)」

1つ目は「程よい距離感(干渉しすぎない)」は、50代男女では10%、60代男女では18%も、女性の方が回答が多くなっています。

これは、やはり、何かと干渉しすぎる男性が多いことの証でしょう。

「言葉にして感謝を伝える」

2つ目は「言葉にして感謝を伝える」です。

男女差は、60代では4%ですが、50代では29%に上ります。50代男性は、「言葉にして感謝を伝える」ことを心がけた方が良いでしょう。

「我慢しない(不満をためすぎない)」

3つ目は「我慢しない(不満をためすぎない)」です。

50代60代とも、男女差は10%以上あり、妻の側に不満が多いことが分かります。

夫が考えているポイント

逆に、男性の方が支持が高い項目を見てみましょう。

「信頼する」

まず、「信頼する」です。

50代では9%、60代では8%、男性の方が多くなっています。

ただし、信頼は黙っていても伝わらないことがあります。信頼していることを相手に伝えることも重要ですから、口にすることを心がけましょう。

また、「話をする・聞く」でもそうでしたが、男性の場合、50代と60代では異なる傾向があります。

2つ例を挙げましょう。

「二人で出かける/二人で散歩する」

「二人で出かける/二人で散歩する」は、50代男女では女性の方が12%多くなっていますが、60代男女では男性の方が17%多くなっています。

定年を迎えて、妻と二人で行動しようと張り切っているようすがうかがえる数字です。

「スキンシップをとる」

同じように「スキンシップをとる」も、50代男女では女性の方が多いのですが、60代男女では、男性の方が10%も多くなっています。

60代になって急にスキンシップを取ろうとしても、60代女性で「スキンシップをとる」を大事なこととしている人は9%しかいません。

夫婦とはいえ、いきなり抱き寄せたりせず、手をにぎるなどの、ほどほどの線にしておくことをお勧めします。

たとえ良い行動であっても、相手の同意がなければ押し付けになってしまいます。ゆっくりと信頼の再構築から始めましょう。

ここで、詳しく見ることができなかった項目も含めて、すべての結果のグラフも掲載しておきます。夫婦円満で過ごすためのヒントとしてください。

夫婦円満のために大切なこと 全項目の結果
[シニアガイド編集部]