40代以上の夫婦は、配偶者への「愛」から「気遣い」へと変化!?
既婚者500人へのアンケート
マーケッティング会社のジーユーエヌが、年代別に夫婦の実態調査を実施しています。
20代から60代までの既婚の男女500名から、インターネットで回答を得ています。
世代ごとの特徴が分かりやすいように、20~30代の200名と、40~60代の300名を比較したグラフとなっています。
年代によって異なる夫婦の特性
ここからは、結果のグラフと、質問の内容、全体や20~30代と比較したときの40~60代の特徴を羅列していきます。
まず配偶者を愛しているかと、ストレートに聞いています。
40~60代では「愛している」と「少し愛している」の合計では77.0%に留まっています。
他の世代よりは少ないのですが、思ったよりも多いような気がします。
夫婦間で合うのは「会話」と「価値観」が多くなっています。
20~30代の夫婦と比べても、「価値観」は、あまり下がっていません。
波長(ノリ)や趣味は合わなくなっても、「価値観」は共有できていると感じているようです。
配偶者に対して甘えたいと思っている人は50.3%で、半数ちょっとに留まっています。
やっぱり、弱みは見せたくないという気持ちがあるのかもしれません。
配偶者と一緒にいる時間や会話を増やしたいと思っている人は、かなり少なくなっています。
一方で、二人で過ごす時間を大切にしているとしている人は、60%以上います。
なかなか複雑ですね。
お互いの時間を大切にしている人は、20~30代よりも多くなっています。
良く言えば、安心して夫婦間の距離が取れるようになっているのかもしれません。
最後に、配偶者と一緒に行なっていることと、これから行ないたいことを聞いています。
実際に行なっていることは、「食事」「買い物」「テレビ・DVD視聴」「帰省」などが多くなっています。
一方で、これから一緒にやりたいと思っているのに、今できていないこととしては、「運動」「趣味の活動」「料理」「お風呂に入る」などが挙がっています。
行動は共にしているが、少し距離がある
40~60代の回答を分析したジーユーエヌは、次のようにコメントしています。
世代が上がると配偶者を気遣いながら程良い距離で接していることがわかりました。夫婦間の「趣味」、「波長」、「性格」、「会話」にも世代差がある一方で「価値観」に関しては差がほとんどなく、「価値観」は年を重ねても不変であることが明らかになりました。また、夫婦間での今後のお互いの健康を気遣う姿勢が伺えました。年上夫婦は配偶者への「愛」とは違った「気遣い」へ変化しているのかもしれません。
つまり、40~60代の夫婦は、夫婦から、生活のパートナーに変わりつつあるのかもしれません。
ただ、熟年離婚は老後を暗くします。程の良い距離は心地よいですが、お互いの距離が離れすぎないように気をつけましょう。