最もよく起こる体の不調ベスト10。1位は「頭痛」
電話による健康相談など医療関連サービスを行なうティーペックが、「仕事のパフォーマンスと健康に関する意識調査」の結果を公開しています。
この調査では、全国の20歳以上の会社員(正社員、契約社員、派遣社員含む)の男女1,500名にインターネットアンケートを行なっています。
一番多い体の不調は「頭痛」
「あなたが感じる体の不調について、あてはまるものをすべてお答えください」という質問で、一番多かったのは「頭痛」でした。
2位以下には「疲労感・倦怠感」「目の疲れ」「肩こり」「腰痛」など、疲労やストレスを感じさせる症状が並んでいます。
50代以降は症状が変わってくる
この結果を年代別に見ると、20代から40代までは「頭痛」が1位ですが、50代では「疲労感・倦怠感」が、60代では「目の疲れ」に入れ替わっています。
また、50代までは多い「ストレス」が60代になると10位までに入らなくなっています。
不調の原因は「パソコン」「ストレス」「疲労」
自由記述で書かれている不調の原因を集計したところ、「パソコン・PC」「目・眼」「姿勢」「仕事」「ストレス」「疲労」といった“働く環境”に関するキーワードが多くみられました。
一部を抜き出して見ます。
- 「日本でサービス業をしていればストレスは常にたまる、 日本人のバカヤロー」(20代男性)
- 「パソコンを利用しての仕事が多いため目が疲れる」(20代男性)
- 「デスクワークでの長時間同姿勢による肩こり」(20代男性)
- 「仕事で座りっぱなし、家事で立ちっぱなし」(30代女性)
- 「タバコの吸いすぎ。ストレスで煙草増え、悪循環」(40代男性)
- 「下痢がひどくトイレから離れられない状態。お酒の飲み過ぎ(辛い食べ物など)」(50代男性)
- 「PC画面を見る時間が年々長くなったせいだと思う」(50代男性)
- 「ほとんど一日中パソコンを見ている。書類も細かい」(60代男性)
- 「夜中に数回目が覚める」(70代男性)
病気では会社を休んでいない人が多い
重い症状で会社を休む場合について「直近1年で、あなたご自身、またはご家族の方の病気が原因で会社を休む頻度」を聞いています。
自分の病気で、「年間1~2回休む」は25%でした。58%は「休んでいない」と回答しています。
家族の病気で「休んでいない」という人は88%でした。
家族の病気で休んだことがある人は、配偶者の病気では「年間1~2回」が多く、子供や親の病気も同じように「年間1~2回」が多くなっています。
40代と50代は「年に7回以上」休む人が多い
自分の病気で休む頻度を年代別に見ると、年齢が若い20代と30代の方が休む頻度が高くなっています。
ただし、40代と50代では「年に7回以上」、中には「12回以上」という高い頻度で休む人が多くなっています。この年代になると重い病気を抱え込みやすいのでしょう。
また、60代以上は休む頻度が低く、「休んでいない」との回答も多くなっています。60代は意外と健康的な労働環境にあるのかもしれません。