親の葬儀について、親と相談しない理由は「残された人間で決めればいいから」
葬祭事業社のティアが、「葬儀に対する意識・実態調査」の結果を公開しています。
全国の40代~70代の男女1,000人を対象としたインターネット調査です。
ここでは、「親の葬儀」に絞って結果を見てみましょう。グラフはティアの提供です。
葬儀について親と相談している人は少数
「自分の親の葬儀の準備について、親と話し合ったことがありますか」と質問に対して、76.7%が「ない」と回答しています。「ある」と答えた人は23.3%に留まりました。
回答者の4分の3は、葬儀について自分の親と相談したことがありません。
親と相談しない理由は「残された人間で決めればいいから」
「葬儀について親と話し合ったことがない」と回答した人に理由を尋ねたところ、「残された人間で決めればいいから」が一番多く、「親の気分を害したくないから」、「縁起が悪いから」の順となりました。
8割の人は親の葬儀を行ないたいと思っている
「親が亡くなったときに、葬儀を行ないたいですか」という質問に対して、「はい」が79.7%でした。
5人のうち4人は、親が死んだ時に葬儀を上げたいと思っています。
「いいえ」と答えた人は20.3%でした。
葬儀を行なう理由は「供養」「自分の気持ちに区切り」
「親の葬儀をしたい理由」を尋ねたところ、1位は「供養のために必要な儀式だから」、2位は「気持ちに区切りをつけたいから」でした。
「残された者として供養してあげたい」という相手への思いと、「気持ちに区切りをつけたい」という自分の中の整理という2つの意味を持つ儀式として、葬儀をとらえていることが分かります。
「親の葬儀に誰に参列してもらいたいか」という質問には、「兄弟・姉妹」が一番でした。
以下、「親族」、「配偶者」、「自分の子供」、「義父・義母」が挙がっています。
生前に相談しておかないと困ることがある
「親が亡くなる前に準備をしていなかったため困った経験がありますか」という質問に、「ある」と答えた人は27%でした。
困ったことの1位は「墓の詳細」で、2位は「葬儀実施に関する親の意向の確認」、3位は「葬儀の案内をすべき対象者のリスト」でした。
やはり、実際に葬儀を行なってみると、親の生前に葬儀について相談していないと困ることがわかります。
なかなか相談しにくい話題ではありますが、どのような葬儀を考えているのかという希望だけでも話を聞いておきましょう。