女性の80%以上は「年金はあてにしてはいけない」と思っている
30代から50代の女性に生活意識を聞く調査
通信販売会社の千趣会が運営する「ベルメゾン生活スタイル研究所」が「女性の生活意識アンケート調査」の結果を公開しています。
このアンケートは、30~50代の女性を対象にインターネットで行なわれたもので、2,298名が回答しています。
ここでは、自分の将来について、どのような見通しを持っているかについて見ていきましょう。
このアンケートでは、質問の内容について、5つの選択肢から選んで回答しています。グラフは編集部で作成しました。
- とてもそう思う
- わりとそう思う
- どちらともいえない
- あまりそう思わない
- 全くそう思わない
80%の人が年金に不安を感じている
まず、「年金はあてにしてはいけないと思う」という質問に対して、「とてもそう思う」と「わりとそう思う」を合わせた人は、80.8%でした。
実に、8割以上の人が年金制度について不安を感じています。
特に30代に限ると、87.8%が年金をあてにできないと考えており、若い世代ほど、年金制度への不信感が強くなっています。
自分の資産や貯蓄に対して不安に感じる
「自分の資産や貯蓄に対して不安に感じることがある」という質問でも、「そう思う」という人が77.6%もいます。
この数字は前年に比べて8%も増えており、自分の財産を維持することへの不安が深まっています。
地震などの自然災害に不安を感じる
「地震などの自然災害に不安を感じる」も、「そう思う」という人が77.4%でした。
2016年は、4月の「熊本地震」、10月の「鳥取県中部地震」など、大きな地震があったことも影響してか、前年に比べて4.8%増えました。
老後の生活が心配に感じる
これらを総合して、「老後の生活が心配に感じる」という質問でも、「とてもそう思う」が38.6%、「わりとそう思う」が39.1%という結果になりました。
2つを合わせると、8割近くの人が、老後生活への不安を感じています。
将来への不安が生活の重しに
アンケートの結果として「年金」「資産維持」「自然災害」「老後の生活」について、3割以上の人が「とても不安」と回答していることがわかりました。
「わりとそう思う」という人も加えると7割から8割の人が、自分の将来について、いろいろな不安を感じています。
しかも、すべての項目において、昨年よりも「不安」を感じるという回答が増えています。
同じアンケートの「現状の自分は幸せだと思う」という質問には、7割近くの人が「自分は幸せ」と回答しているので、すべての人が暗い毎日を送っているわけではありません。
しかし、「財布の紐は緩んでいない」や「節約をより意識するようになった」などの質問でも、「そう思う」という回答が前年よりも増えており、老後を始めとする将来への不安感が、生活の重しになっている印象です。