今の60歳がハタチだった40年前の方が男女交際は盛んだった!?
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、「20歳と暮らしに関するアンケート調査」の結果を公開しています。
「20歳(ハタチ)」の新成人に対するアンケートは良くありますが、ゆとり世代の「26~28歳」、20年前の新成人である「40歳」、40年前の新成人である「60歳」にも同じ質問をして、新成人と比較しているところがポイントです。
アンケートは、Tポイントカードの会員の男女1,601名を対象にインターネットで行なわれました。
昔の方が男女交際は盛んだった!?
「20歳当時に交際をしている人がいる/いたか」という質問に、「はい」と回答をした「20歳」は31.9%でした。
「交際をしていた人がいた」という「40歳」は51.5%、「60歳」は50.8%で、現在の20歳よりもずっと多くなっています。
20年前や40年前の方が、現在よりも男女交際が盛んだったのでしょうか?
60歳は、20歳のときに幸せだったと思っている
「20歳の時に幸せであるか/幸せであったか」という質問に、「20歳」は80.3%が「はい」と答えています。
他の世代も70%以上が「はい」と答えていますが、「60歳」は特に多い90.3%が幸せだったと回答しています。
「不安を感じていた」と思う60歳は3割もいない
「20歳の時に不安を感じている/不安を感じていたか」という質問には、「20歳」は80.0%が「はい」と回答をしています。
しかし、年齢が進むに連れて「不安を感じていた」人は少なくなり、「60歳」では28.3%まで下がります。
年齢が進むと「悩みはなかった」という回答が増える
「20歳の時にどういった悩みを抱えているか/いたか」を聞いたところ、「将来」「仕事・就職」「恋愛・結婚」という未来に関する3つの項目が多くなっています。
特に若い世代では「将来」の割合が高く、将来への不安感が広がっていることを感じさせます。
年齢が進むにつれて、「悩みがなかった」という回答が増えています。
過ぎ去ってしまえば、楽しかったことばかり覚えている
アンケートの回答を見ると、年齢が進むに連れて、「20歳のときに幸せだった/不安はなかった」という、肯定的な回答が多くなっています。
時代も異なるので、本当にそうだったのかどうかはわかりません。
しかし、「20歳の時に不安を感じていましたか」という質問のように、「不安はなかった」という回答が、年代が進むに連れてきれいに増えていく様子を見ていると、「過ぎ去ったことは少しずつ忘れて、美化されていく」という可能性も考えられます。
遠く離れてしまえば、辛いことや苦しいことよりも、楽しかったことばかり覚えているものです。
少なくとも、この結果だけをみて「40年前の新成人は幸せだったのに、今の新成人はかわいそうだ」と、簡単に判断しないほうが良いでしょう。