移住するなら「東京」が女性の本音

[2017/1/19 00:00]

雑誌「オレンジページ」の会員組織「オレンジページくらし予報」が、「移住」についてインターネットアンケートを行なっています。

今回のアンケートは、回答者が20歳以上の女性に限定されています。有効回答数は890人でした。

移住に関するアンケートでは、男性の声が強く反映されていることが多いのですが、それとは異なった「本音」が感じられる結果となっています。

移住したい場所の1位は「東京」

「もしも1年以内にあなたが引っ越しや移住をすることになったら、どの都道府県(または海外)に行きたいですか」という質問の1位は「東京」でした。

2位は「北海道」、3位は「海外」でした。

以下、神奈川県、沖縄県、大阪府と続きます。

「東京」と答えた人の7割は現在も東京周辺のエリアに住んでいる人たちです。やはり、東京の便利な暮らしを手放してまでの移住は考えられないという人が多いのでしょう。

出典:オレンジページ

優先したいのは「便利」「治安」「安全」

もう少し具体的に、「もし、引っ越しや移住を余儀なくされたら、譲れない条件、優先したい事柄は何ですか」と聞いています。

一番多い回答は「交通、買いもの、通勤・通学など生活するのに便利なエリア」でした。

2位は「治安がよいエリア」、3位は「天災の危険性が低そうなエリア」です。

1位から3位までをキーワードで見ると「便利」「治安」「安全」となり、日常生活を便利に安心して送れることが重視されています。

出典:オレンジページ

「今の住まいで暮らしたい」が1位

移住の意向を持つ人の割合を見るために、「将来、どこか違う町や県、国へ移住する予定はありますか。または引っ越しや移住をしたいと思いますか」と質問しています。

一番多い回答は、「今の住まいで暮らしたい」で36%でした。

2位は「現在は未定だが、将来引っ越しや移住をしたい」で22%、3位は「どちらともいえない」で21%でした。

なんらかの形で、引っ越しや移住をしたいという意向を示している人は38%に達していますが、「いつ」や「どこへ」というハッキリとしたイメージを持っている人は少数派のようです。

出典:オレンジページ

移住した先でも生活は続く

移住をテーマとしたアンケートでは、都会暮らしの人が、自然あふれる地方都市で居場所を見つけるということを前提としたパターンが多く見られます。

しかし、今回のアンケートでは「移住」というよりは、そこでの生活を前提とした、「引っ越し」や「転勤」に近いイメージで捉えられているようです。

「移住」というと、すべてをリセットしてやり直すイメージがあり、移住すること自体が目的化しやすいのですが、今回のアンケートでは移住してからの生活が重視されています。

「東京」が1位という選択も、そういう背景を基に考えれば順当な結果と言えるでしょう。

[シニアガイド編集部]