自殺者の7割は男性。女性の自殺率は過去40年で最低
[2018/3/18 00:00]
昨年より約2千人減少
警察庁が、2017年の自殺の状況を公開しています。
2017年の自殺者数は「21,321人」で、2016年よりも576人減りました。
自殺者数は、2003年の34,427人がピークで、2010年以降は8年連続で減少が続いています。
自殺の統計が始まった40年前の1978年は20,788人でしたが、その水準に近づいてきました。
自殺者の約7割は男性
自殺者数の性別は、男性が「14,826人」、女性が「6,495人」でした。
男性の方が圧倒的に多く、自殺者の約7割が男性です。
男性は女性の2.4倍も自殺しやすい
人口10万人当たりの自殺者数を「自殺死亡率」と言います。
2017年の自殺死亡率は「16.8」でした。
これは、5,952人に1人の割合です。
男女別に見ると、男性は「24.0」、女性は「10.0」でした。
男性と女性では2.4倍も差があります。
割合で言うと、男性は4,166人に1人、女性は1万人に1人です。
なお、女性の10.0という死亡率は、統計がある過去40年間で、もっとも低い数字でした。
自殺者が多いのは「40代」、自殺率が高いのは「50代」
次に、年齢別の自殺者数を見てみましょう。
自殺者数は、「40代」が一番多く、「50代」と「60代」がそれに続いています。
ただし、自殺死亡率で見ると、「50代」が高く、「80歳以上」と「70代」が高くなっています。
高齢者は人口が少ないので、自殺が少なく見えがちですが、実は自殺する割合が高いのです。
自殺を考えるときは、自殺死亡率も確認しましょう。
【お知らせ】この記事は2018年3月18日に内容を更新しました。