2017年の交通事故死者は「3,694人」で過去最小。高齢者が半分以上
[2018/1/5 02:57]
2017年の交通事故死者は「3,694人」
警察庁が、2017年(平成29年)中の交通事故死者数を公開しています。
2017年の交通事故死亡者は、「3,694人」でした。
これは、昨年よりも210人少なく、これまで一番少なかった1948年(昭和23年)の3,848人を抜いて、記録が残っている中では最小となりました。
また、過去最多だった1970年(昭和45年)の16,765人に比べると、4分の1以下に減っています。
なお、2017年の交通事故の発生件数は47万2,069件、負傷者数は57万9,746人でした。こちらは、昨年よりも減っていますが、過去最小ではありません。
高齢者の死者が減らない
2017年の交通事故死者のうち、65歳以上の高齢者は「2,020人」でした。
これは、全交通事故死者数の「54.7%」を占めています。
グラフを見ると、高齢者の交通事故死者は、全体に比べて減り方が少ないことが分かります。
しかし、「人口10万人当たりの死者数」で見ると、高齢者の死者数は減っています。
人口10万人当たりの死者数が減っても、高齢者の人口が増えているために、死者数自体は減りにくくなっているのです。
より一層の交通安全を
2017年の交通事故による死者数は、警察庁が保有する昭和23年以降の統計で最少となりました。
しかし、高齢者人口の増加を主な背景として、交通事故死者数の減少幅が縮小する傾向にあります。
今後も、死者数の減少に安心せずに、交通安全を心がけましょう。