「今までガン検診を受けたことはない」人は3割。理由は「時間がない」

[2017/2/18 00:00]

内閣府が、「がん対策に関する世論調査」の結果を公開しています。

この調査は、全国から無作為抽出した18歳以上男女3,000人に対して、調査員による個別面接で行なわれたものです。

ここでは、「ガン検診」について紹介しましょう。

「ガン検診を受けたことがない」人は3割以上

「胸や胃のレントゲン撮影やマンモグラフィ撮影などの、ガン検診を受けたことがあるか」と聞いています。

一番多い回答は「1年以内に受診した」でした。

また、5割以上の人は、ここ2年以内にガン検診を受けています。

しかし、回答者の3割は「今までガン検診を受けたことはない」と回答しています。また、「2年以上前に受診した」という人も1割います。

出典:編集部が作成

ガン検診を受けない理由は「時間がないから」

2年以内にガン検診を受けていない人を対象に、「検診を受けていない理由」を聞いています。

一番多い回答は「受ける時間がないから」で、3割以上います。

2位は「健康状態に自信があり、必要性を感じないから」で、3位は「心配なときはいつでも医療機関を受診できるから」でした。

また、「ガンであると分かるのが怖いから」「ガン検診を受けても、見落としがあると思っているから」など、ガンに対する恐怖や、検診に対する不信感を理由としている人もいます。

出典:編集部が作成

男性は職場、女性は地域の検診を受けている人が多い

ガン検診を受けた経験がある人には、どこで受けたかも聞いています。

一番多いのは「お住まいの市区町村におけるガン検診」で、住んでいる地域のガン検診でした。

2位は「職場におけるガン検診」と「個人で受診するガン検診」が、ほぼ並んでいます。

男性は職場、女性は市区町村の検診を受けている割合が高くなっています。

出典:編集部が作成

ガンは、早く見つかるほど治る可能性が高い

ガン検診については、「忙しい」ことを理由に受診していない人が多いことが分かりました。

回答者の3人に1人は、過去にガン検診をまったく受診したことがありません。

しかし、ガンは早く見つけて早く対処するほど、生存率が上がる病気です。

安心して日常生活を送るためにも、検診の受診を検討してください。

[シニアガイド編集部]