「今までガン検診を受けたことはない」人は3割。理由は「時間がない」
内閣府が、「がん対策に関する世論調査」の結果を公開しています。
この調査は、全国から無作為抽出した18歳以上男女3,000人に対して、調査員による個別面接で行なわれたものです。
ここでは、「ガン検診」について紹介しましょう。
「ガン検診を受けたことがない」人は3割以上
「胸や胃のレントゲン撮影やマンモグラフィ撮影などの、ガン検診を受けたことがあるか」と聞いています。
一番多い回答は「1年以内に受診した」でした。
また、5割以上の人は、ここ2年以内にガン検診を受けています。
しかし、回答者の3割は「今までガン検診を受けたことはない」と回答しています。また、「2年以上前に受診した」という人も1割います。
ガン検診を受けない理由は「時間がないから」
2年以内にガン検診を受けていない人を対象に、「検診を受けていない理由」を聞いています。
一番多い回答は「受ける時間がないから」で、3割以上います。
2位は「健康状態に自信があり、必要性を感じないから」で、3位は「心配なときはいつでも医療機関を受診できるから」でした。
また、「ガンであると分かるのが怖いから」「ガン検診を受けても、見落としがあると思っているから」など、ガンに対する恐怖や、検診に対する不信感を理由としている人もいます。
男性は職場、女性は地域の検診を受けている人が多い
ガン検診を受けた経験がある人には、どこで受けたかも聞いています。
一番多いのは「お住まいの市区町村におけるガン検診」で、住んでいる地域のガン検診でした。
2位は「職場におけるガン検診」と「個人で受診するガン検診」が、ほぼ並んでいます。
男性は職場、女性は市区町村の検診を受けている割合が高くなっています。
ガンは、早く見つかるほど治る可能性が高い
ガン検診については、「忙しい」ことを理由に受診していない人が多いことが分かりました。
回答者の3人に1人は、過去にガン検診をまったく受診したことがありません。
しかし、ガンは早く見つけて早く対処するほど、生存率が上がる病気です。
安心して日常生活を送るためにも、検診の受診を検討してください。