生活保護世帯の51%は高齢者、うち9割は単身世帯
[2017/3/6 00:00]
生活保護世帯の半分以上は高齢者世帯
高齢者に関するニュースの中で、「生活保護」という言葉を耳にする機会が増えてきました。生活保護を受けている高齢者が増えていることを伝える内容が多いようです。
調べてみると、2016年12月の時点で、生活保護を受けている世帯の「51%」は、65歳以上の高齢者世帯でした。
単身世帯が9割を占める
さらに、高齢者世帯の「90%」が、単身世帯です。
生活保護世帯全体からみると、「46%」が一人暮らしの高齢者です。
高齢者の2.8%は生活保護を受けている
全人口に対する生活保護を受けている人の割合は「1.67%」です。
それに対して、高齢者の場合は「2.8%」と高くなっています。
しかも、ここ数年に渡って、生活保護受給者の割合は上がり続けています。
200万人以上が生活保護を受けている
この記事では比率で見てきましたが、生活保護を受けている人の「2,145,667人」と200万人を超えています。
全体としては、増え方は鈍ってきていますが、高齢者世帯の割合が高くなってきています。
推測になりますが、自分で労働することが難しい高齢者の救済が優先され、高齢者以外の世帯の比率が下がってきている可能性があります。
また、高齢者世帯の急速な増え方を見ていると、将来において生活保護を受けることが、現在よりも難しくなるであろうと想像されます。
セーフティネットとして、生活保護の存在を知っておくべきですし、本当に困ったときには迷いなく利用すべきですが、最初から当てにしてはいけません。
働く仕事があって金銭を稼ぐことができるうちは、自分自身の将来に向けての備えを少しでも進めましょう。