公共料金が高い街、安い街ランキング
地域によって異なる公共料金
転勤した人などから、「こんなに燃料費がかかるとは思わなかった」とか「こっちは、水道料金が高くて」というたぐいの話を聞いたことがある方は多いでしょう。
電気、ガス、水道などの料金は、地域による差が大きいのです。
特に、冷暖房にかかる費用の差は大きく、これまで住んでいたところと同じつもりでいると、予想外の出費となることがあります。
そこで、総務省のデータを使って、「公共料金が高い街、安い街ランキング」を作ってみました。
2人以上の家庭が、1年間に使う「電気」「ガス(都市ガス、プロパン)」「上下水道」の公共料金と、寒い地方では必須の「灯油代」を合計した金額の合計が基準になっています。
公共料金が高い街ランキング
さっそくランキングを見てみましょう。
まず、全国平均よりも、公共料金が高い街です。
- 山形市(山形県) 351,761円
- 青森市(青森県) 340,924円
- 盛岡市(岩手県) 322,454円
- 福島市(福島県) 321,563円
- 新潟市(新潟県) 317,615円
- 秋田市(秋田県) 313,609円
- 札幌市(北海道 312,530円
- 富山市(富山県) 304,335円
- 長野市(長野県) 298,213円
- 金沢市(石川県) 295,117円
- さいたま市(埼玉県) 294,867円
- 奈良市(奈良県) 287,956円
- 岐阜市(岐阜県) 287,909円
- 京都市(京都府) 284,819円
- 仙台市(宮城県) 284,777円
- 静岡市(静岡県) 282,539円
- 宇都宮市(栃木県) 281,492円
- 堺市(大阪府) 281,208円
- 松江市(島根県) 280,776円
- 福井市(福井県) 279,530円
- 大津市(滋賀県) 278,812円
- 名古屋市(愛知県) 274,149円
- 相模原市(神奈川県) 273,969円
- 水戸市(茨城県) 273,244円
- 全国平均 272,312円
公共料金が安い街ランキング
ここからは、全国平均よりも公共料金が安い街です。
下に行くほど、安くなっています。
- 全国平均 272,312円
- 岡山市(岡山県) 271,517円
- 甲府市(山梨県) 271,047円
- 東京都区部(東京都) 270,791円
- 川崎市(神奈川県) 268,552円
- 佐賀市(佐賀県) 266,430円
- 横浜市(神奈川県) 263,062円
- 高知市(高知県) 262,273円
- 長崎市(長崎県) 261,515円
- 徳島市(徳島県) 261,029円
- 高松市(香川県) 261,009円
- 広島市(広島県) 260,472円
- 大阪市(大阪府 258,666円
- 浜松市(静岡県) 258,293円
- 山口市(山口県) 256,586円
- 鳥取市(鳥取県) 256,520円
- 福岡市(福岡県) 254,412円
- 津市(三重県) 252,906円
- 松山市(愛媛県) 250,349円
- 千葉市(千葉県) 250,055円
- 和歌山市(和歌山県) 247,914円
- 熊本市(熊本県) 245,761円
- 那覇市(沖縄県) 245,631円
- 大分市(大分県) 242,928円
- 前橋市(群馬県) 237,561円
- 北九州市(福岡県) 233,940円
- 鹿児島市(鹿児島県) 228,606円
- 神戸市(兵庫県) 216,177円
- 宮崎市(宮崎県) 212,622円
一番高い街と安い街では、年間に14万円の差がある
公共料金が一番高い街は「山形市(山形県)」で年間に351,761円でした。
一番安い街は「宮崎市(宮崎県)」で212,622円でした。
約14万円の差がありますから、月に1万円以上の違いが出ます。
内訳を見てみると、すべての分野で宮崎市の方が安くなっています。
特に、「電気代」と「灯油代」で差が大きくなっています。
引っ越し先の生活状況を知るための手がかり
上のランキングでは2つ注意点があります。
今回の記事に使った統計は、2014年から2016年の平均なので、今後変化する可能性があります。
また、全国の県庁所在地と政令指定都市のデータを使用しているので、同じ県内であっても農村部では状況が異なる可能性が高いでしょう。
それでも、転勤や移住の前に、このランキングをチェックすることで、ある程度の想定ができるでしょう。
すでに、行き先が決まっていて、もっと詳しく知りたい場合は、ここにある、Excelのデータをごらんください。
公共料金の内訳をチェックすることで、その土地の土地柄を、ある程度推定することができるでしょう。